国道沿いで痴漢された話〜人怖有り〜
私は中学2年生の頃、ダイエットに励んでいた。
人生で何度も一時的なダイエットをしてきたが、モットーは一石二鳥。ダイエットをしながら何かを得られることが自分にとって成功の近道だと思っている。
ちなみに当時は155cm40kgくらいを維持していた。(過去の栄光)
そこで私はほぼ毎日、親から貰う昼食代300円〜500円を音ゲーに使い昼食を抜いていた。
ウォーキングできるし趣味も楽しめてグッドなダイエット法だったね😉(飯は抜いちゃいけません)
音ゲーは筐体毎にボタンの押し具合の違いがある。
帰りは中学校から約2km歩きゲーセンへ。そこの筐体はボタンが固くあまり好きではなかった。
そこで満足しなければ、そこから更に約2km歩いた先にあるゲーセンへ向かう。それがその頃のルーティンとなっていた。
ホームのゲーセンは開放感のある2階建てで、階段を登ってすぐに音ゲーコーナーがあった。
当時は筐体を独占できるような状況ではなかった為、何度も並び直し、休憩を挟みながらプレイしていた。
そこで私が当時欲しかった、黒のトレンチコートを着用していた1人の男性が目に付き
「あんな服欲しいな」と思った記憶がある。
細身な事もあり、女性かと見紛う出で立ちだった。
一通り遊び終え、イヤホンでガンガンアニソンを聴きながら1.5km程の家路を辿る。
歩いているのは裏路地でもなく、4車線道路の国道沿いだ。
【ごそごそ】
尻を硬いもので触られた感覚があった。
すぐに後ろを振り向くと、
中腰になり、ガラケーを片手に持ち、スカートの中をいかにも盗撮していましたという出で立ちの男性の姿を見た。
場所は現在のドン・キホーテ前。
当時はまだ出来ていなかった。
呆然と見つめていると、男は走って裏路地へ逃げていった。
当時の制服の着こなしはミニスカルーズソックス。典型的な田舎のヤンキーの格好をしていた。
しかしその日は月経だった為、ショーツの上にスパッツ、さらにショーパン的な鉄壁防御をしていたので、ショーツは撮られていない。
その時、混乱して何をされたのか分からなかった。
男性は明らかにゲーセンで見た人で、何度も前を通ったりしていたので確信を得ていた。
「あ、トイレ行ったからスカートがズボンに挟まってたのを直してくれたのかな?」
と思ったが、そんなわけあるかい。
被害者はこういった思考をしがちな気がする。
取り敢えず混乱しながら友達に電話し帰路を辿る。
「やば、警察行った方がいいよ〜」
友達と話しているうちに冷静になり、あそこからつけられていたのか、プレイ中も撮られていたのかと思うとゾッとした。
が、多少の動揺はあったものの、普通に家に到着し、当時ハマっていたREBORN‼︎の同人誌を読もうとしていた頃だった。
誰かからの着信を告げる着うたが流れ。画面には"野口"(生活指導の先生)の文字。
少しおてんばだった私は懇意にしていたので普通に電話に出る。
「もしもしー?」
野口「おう○○、今どこにおる?」
「家に居て漫画読もうとしてたよ、なんで?」
野口「いや何も無いならよかとけど、ナギオ先生からお前の後ろに怪しい人が居ったって聞いて」
「、、、え!?、、、、、、、、、、お尻、、、、、触られた、、、、!!」
野口「本当か!?今から家行くから家おれよ!」
ここから急展開で物事が進む。
警察や対して仲良くも無い女の先生や担任やら数人が来た。
取り敢えず現場検証をしに行く事に。
仲良くない女の先生は、車の中で私に抱きついて、「怖かったねー、大丈夫だよー」なんて言ってきたが、厨二病で霧の守護者の代理人だった私は、
取り敢えず女だから連れてこられたんだなと冷めていた。
しかし心の中では、なんか思ったより大事になっちゃった🤪
全然平気なのにみんなこんなに心配してくれてごめん。現場検証とかテンション上がるわ⤴️
と被害者面して半分この状況を楽しんでいた。
現場検証から警察署へ行き、取り調べ室のような場所へ。
壁になすりつけられた指紋、ボールペンやら鉛筆やらで○○参上!と書いてあるのを見て、
「私が補導されたみたいやん」と思った記憶がある。
そんなこんなで被害届を出し翌日。
夕方に友達と遊んでいると
「昨日生徒が大塔で痴漢に合ったらしいよ」と話してきた。
全校集会で話されたらしい。
朝から学校へ行っていなかった私は知らなかった。
「まじ?それ私笑」
「え!?」
その友達とは、今になってもその話題で盛り上がる事がある。
おしまい。
↓ここから人怖↓
件のナギオ先生だが、私とは全く何の接点もない。3年間別学年の担任だったし、担当科目でも会った事が無い。
会話した記憶も無いレベルの先生だ。
知らんけど、当時の時刻は恐らく17時くらい?教師というものはそんなに早い時間に帰宅できるものなのか?
見回りなのか?
それは置いておいて、ナギオ先生は3つ上の姉の担任を務めていた。
そこでどういう訳か母はナギオのアドレスを知っていて、何か他愛も無い世間話の電話をしている事もあった。
とある日ナギオから母へメールが来た。
「今○○のセブンにいましたよね?」
母は気持ち悪いと言っていた(外見もきしょい)ので全く気が無い事は明白だ。
今までのメールの内容は、明らかに母に気があるような文面だった。
ちなみに私の母はとても美人で性格も可愛らしくかなりモテる。めっちゃモテる。
どのくらいモテるかと言うと、3者面談で男性教師がデレデレしだし、素行の悪い私を褒めてくるくらい可愛い。
あと衝撃的だったのは家に来た営業マンと付き合いだすし、福岡へ越して来て直ぐに職場で彼氏を作った。
話を戻し、以前、度々ナギオからメールが来る事を聞いていた私。
その度に母はあしらっていた(はず)
事件時にはもう連絡は取っていないようだった。
そして母が帰宅し事件の内容を話していた。
「ナギオ先生が私の後ろをつけてる人を見たんだって」
そこで私は気がついた。
ナギオは、私を通してどうにか母に近づこうとしていたのではないか。
母に感謝させ、連絡を再開するきっかけが欲しかったのではないか。
憶測でしかないが、マンモス校で接点が全く無い私を、遠目で認識する事ができるくらい私を知っている。
しかもストーカー癖がある。
以上。面白い話でした。
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