大槌町地域おこし協力隊　2022年8月の報告（佐藤）

2022年8月31日 08:56

東北の夏は足早に過ぎていきます。これを書いている今は8月下旬ですが、夜は窓を開けたままでは寒くて寝られません。窓をしっかり閉めてもタオルケット一枚では少し寒いです。最近雨が多いというのもその一因でしょうか。自分にとっての例年に比べ、身体的負担はかなり低い8月になりました。住んでいた横浜は9月、いや10月まで暑かった。岩手ではそんなことはないんだろうな。遠くに虫の声が聞こえます。
さてそれでは、今月の振り返りを。

1、ツリークライミングMRS3講習参加

8月5日、6日の二日間、栃木県は那須高原ビジターセンターにてツリークライミングの講習を受けてきました。天気は思わしくなかったのですが、僕以外に二人、と少ない受講生でみっちり学んできました。
このMRS3では自分よりも他人を登らせて「安全に楽しませる」「何かあったら救助する」というねらいがあり、より高度なテクニックと知識を教え込まれました。これまで身につけたことを、全て組み合わせて応用しないとクリアできない、そんな内容でした。ですからこれまでのことが確実に定着している、というのが大前提でした。かなり緊迫した講習でした。

この講習では、前日からビジターセンター近くの温泉宿に宿泊して夜を過ごしました。宿はサイコーでした。利用したのは「小林館」。主人が個性的な人でした。民宿が坂の途中にぎっしりと軒を連ね、いい風情の街並みでした。さすが那須温泉。お風呂は地区ごとに公衆浴場が作られていて、地区内の宿泊者はそこを利用できるようになっていました。
公衆浴場と言ってもしっかり掛け流しの温泉で、硫黄の匂いプンプンする白濁湯は「The 温泉」といった感じでした。古い木造で年代を感じました。
宿の食事は野趣溢れる料理でいっぱい。何種類かの川魚、いろんな種類の山菜、この土地ならではの珍味、ひとくちひとくちが楽しめる食事でした。

講習を共に学んだ二人とも仲良くなり、公衆浴場で待ち合わせて3人で語らいました。心も体も裸の付き合い。長野県根羽村の地域おこしの方、群馬に移住して造園の会社を立てた方、これからもお付き合いしていきそうです。よろしくお願いいたします。

2、家族との時間

夏休みは2週間ほどいただきました。妻のご両親の体調が思わしくないのもありまして。妻が実家に帰る間、私は横浜へ帰って、子どもたちとの生活を満喫しました。久々の横浜は暑かった・・・！
1週間ほど過ごして、今度は子どもたちと大槌へ！お父ちゃんの住んでいる町を案内しました。一番喜んだのは、夜のドライブかな。「夜になるとシカやいろんな動物が出てくるぞ」と前々から話していたので、とても楽しみにしていたようです。そして、しっかりシカさんたちに会えました！大興奮でした。「おおつちすげぇ！」と喜んでいました。
吉里吉里海岸の海水浴も楽しみました。横浜の海と違い、綺麗で冷たく、人で混み合っていない、という素朴な点にとても喜んでいました。
夜は私のアパートで遅くまで映画鑑賞。お母ちゃんがいないので、宿題も忘れて好き放題、やらせてやりました・・・。横浜に帰ったら、頑張ろうね。父ちゃんも休み明けたら、頑張るよ。

3、安渡の作業

夏休み前から取り組んでいた大槌町安渡地区の沿線伐採作業、休み明けから再び行いました。22日〜23日は大槌も酷暑でした。なんでこんなに熱いねん！と心の中で叫びながら戦い続けました。途中、チェーンソーを持ったままフラ〜っときて、「あ、これは危ない」とすぐさま日陰に腰を下ろしました。しばらく景色が揺れ動き、吐き気や手足の痺れを感じました。15分ほど休んだら調子が戻りましたのでその日の作業を全うしましたが、家に帰ったら夜はガンガンするような頭痛に襲われました。嗚呼、これが例のやつね、と頭の痛みが消えるまでじっと耐えていたらいつの間にか朝になっていました。
皆さんも熱中症には気をつけましょう。

4、8月最後の土日

27日(土)と28日(日)は吉里吉里のお祭りでした。・・・何もなければ。
しかし残念ながら、土曜日の宵宮も日曜日の本祭も、コロナ第7波のため中止となりました。本当に残念です。本祭では神輿を担ぐ予定でした。せっかくの街の人たちと楽しめるチャンスは、流れてしまいました。
この両日は祭りに参加するつもりだったので仕事の予定を入れておらず、ぽっかりと空いてしまいました。
そこで土曜日は陸前高田に、日曜日は夏油温泉に出かけました。
陸前高田まではずうっと下道を走り、玉乃湯を目指しました。山あり谷ありの面白いドライブになりました。玉乃湯は意外と奥地にあり、なかなか辿りつきませんでした。着いてすぐ入館。いいお風呂でした。由緒あるのですね。ソフトクリームをいただきました。
日曜日の夏油温泉は、これはもう、やっと、という感じです。思えば妻と出会ったのは大学1年。もう27年も前になるんだなあ。その頃初めて「夏油温泉」という名を聞き、いつか行きたい、と思いつつずっと機を逃してきました。
ようやく。会えた。夏油の湯に。・・・はぁ・・・こんなにいいところだったなんて。満喫してきました。これはリピーターになります。確実に近いうち再来しそうです。どうして２７年間も来なかったんだろう。
ぜひオススメです。