山本太郎さん、都知事選出馬強行のお陰で罵声メールが今回もやってくる
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山本太郎さん、都知事選出馬強行のお陰で罵声メールが今回もやってくる

山本一郎(やまもといちろう)

 れいわ新撰組の山本太郎さんが、都知事選の出馬を決行したってことで、騒ぎになっておるわけですよ。

 民主主義ですし、山本太郎さんやその周辺が「それでいい。出馬しよう」ということであれば、誰も止められませんから、それはそれで掴むチャンスも負うリスクもご自身のものとして頑張っていかれればいいんじゃないかと思うんですよね。

 ただ、私としまして困ることがありまして、それは名前が似ているので間違われるということです。それも、困ったことに「山本太郎さんが何かやらかしたときに、私(山本一郎)のもとに批判や罵声、中傷がたくさん寄せられる」という現象が起きます。不思議と、応援メールの類は一切来ないんですよ。何故なんですかね。

 で、さすがに気になるので「誰だよこんなメールを送ってくるのは」と思うじゃないですか。メールアドレスの主を調べたり、折り返し「私は山本太郎じゃありませんよ。あなたの罵倒メールは無関係の私に着弾していますよ」という内容のものを送ったこともありました。しかしながら、そこで相手から「すみませんでした、別人とは知りませんでした」としおらしい返信があるのは稀です。

 大抵の場合は無視。あるいは「言い逃れをするな。お前は山本一郎だ」という逆ギレのような内容が返ってきて二度呆れることになります。まあ確かに私は山本一郎ですが、山本太郎陣営の関係者ではありません。中には「山本太郎は山本一郎と協力して自作自演しているのだ」とまで言い始める馬鹿が出ます。いつの間に山本太郎さんと私のペルソナは合体していたのでしょう。読んでいるこちらのSAN値が削られる事態ではないかと思うのです。

 しかも、これらの応酬をしてくださる差出人は、しっかりご自身の名前を名乗ってメールをお送りいただいています。恥ずかしくねえのかと思いながらその方のお名前をおググらせていただくと、しっかりと何らかの政党での活動で頑張っておられる方や、地方議会で政治活動をされている方なども含めて、普通に生きているんだなあと思う人たちが(名乗られる方のなかでは)過半です。

 しかしながら、彼らがどんなに立派な政治活動をしていようと、あるいは山本太郎さんの立候補に対して強い不満や批判したいお考えをお持ちであろうと、そもそも山本太郎と山本一郎は別人です。違う人物なのです。名前が似ているというだけであって、立場も考えも異なります。名前が似ているからといって、山本太郎さんへの批判を山本一郎にぶつけたところで、その人の努力はまったくもって意味を成しません。送る貴方も受け取る私も時間の無駄であるということに気付いてほしいのです。

 最近ではそのようなメールが殺到してもムカつくこともなくなり、むしろ無我の境地、神の慈愛に包まれながら脳細胞がブドウ糖を消費することなくやってきたメールを粛々と「面白ピープル」というフォルダにアーカイブするというスキルを習得しました。人間、やればできるようになるのです。

 今回は特に、山本太郎さんが今日14時に東京都知事選出馬の記者会見をなされました。その出馬観測が報じられた一昨日ぐらいから、なかなかカロリーの高い罵倒や批判のメールを40件近く頂戴しています。そのすべてが、山本太郎さんに対する強い抗議です。

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 いくつか定番としてお送りいただく方の素敵なメールからご紹介しますと、ある特定の政党を強く支持しておられるご婦人からの逸品がこちらです。過去、何度か「私は山本太郎ではありません」と折り返しましたが、一番最初に「そんな言い逃れはやめてください。あなたは山本一郎です」というちょっと日本語が通じない気味の勢いのついた返信を下さって以降、弊社の公式メールアドレスに事あるごとにお怒りのメールをくださいます。

 しかも、れいわ新撰組の政党カラーがピンクであることが彼女らレッズ的にはシロが混ざっててムカつくのか、なぜかオードリー春日俊彰にも誘爆ダメージが入っています。この人からのメールを授かると「ああ、山本太郎さんはまた何かやらかしになられたのかな」という季節の訪れを知らせてくださるのだなあと心が穏やかになれます。

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 一方、右方面からもライナー性のクレームがやってきます。不思議とTwitterでは見ないタイプの人たちですが、InstagramやFacebookでもドライブのかかった罵倒を送っていただくことがあります。「何かお気に障りましたか」と折り返すと、どうも文春で私が書いた記事に彼らの支持する櫻井誠さんへの言及がなかったのでムカついたとかそういう話のようでした。

 そういえば櫻井誠さんも出馬していたんですねえ。おそらく泡沫で終わってしまうのでしょうが、それだけ熱量のある支持者がいるのは素晴らしいと思うんですけれども、文春の記事を山本一郎が書いたという認識がありながら、なぜ山本太郎さんが都知事選出馬したことに対してブチ切れたメールを送ってきたのでしょうか。まったく理解ができず、地平線のかなたまで知能ゼロ地帯が広がっているように思います。「noteで反論を書きたいので、貴殿からの私信を公開しても良いですか」という私からの問いに対しては「大いに議論されたい。批判は正面から受けたい」と仰る東京都在住の80歳男性からのお便りでした。末永くお元気でいていただければと存じます。

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 さらには、東京の西のほうにお住まいの60代女性からの励ましのお便りです。ご丁寧にメールに住所名前が書いてありまして、調べてFacebookを見物に行ったところ、かわいいお孫さんお二人を抱き上げた写真をトップに飾っておられ、頂戴しましたメールの罵倒具合との濃淡のキツいコントラストが読む者の心に深い影を投げかけます。宇都宮健児さんを支援したいと仰るこのご婦人もまた、メールの返答においてもなお山本太郎さんと山本一郎が一緒くたになっており、誤解を解くのは容易ではないのでしょう。

 ただ、折り返しのメールを拝見していると、一度は山本太郎さんがいいと思って応援したことがあったそうです。人間いいと思った人に幻滅すると、単にその人が嫌いだという人より酷い憎しみを抱くこともままあるとも存じますので、どうか宇都宮健児陣営で安らかな余生を送っていただければと願う次第です。

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 さらに、時としてはがきや封書が私の所属先に送られてまいります。さすが現代、ポンとポストに投函すれば、ものの2日で郵便物として送達されてしまうという画期的な公共インフラが存在しており、この方も、自在に駆使してご自身のご主張を届けてくださっているようです。

 本件については非常に真摯に政治問題について考察を重ねておられ、今回の都知事選のみならず国政全体について熱く深く物事に取り組もうとされている内容ではありますが、誠に残念なことに通読しても意味があまり良く分からず、やっぱり私が都知事選に立候補するという噂に対してお考えのことがあるとのことです。

 さらに驚くべきことに、一連の山本太郎都知事立候補のドタバタは「山本太郎と山本一郎、宇都宮健児が一体となった自作自演」という陰謀論まで出現します。山本太郎さんが出馬するとブチ上げ、都民が関心を寄せたギリギリのタイミングで出馬を降りて宇都宮さんをアシストする作戦なのだ、ずるい、と言うのです。

 我が国は民主主義国ですし、法律に基づいて地方選挙が行われるのは当然のことですから、どのようなことをお考えになり、そして実行されても違法でない限り許されるべきだと思います。しかしながら、仮に山本太郎さんの出馬が宇都宮さんとの自作自演、出来レースで行った話題づくりであるというご主張が事実だったとしても、そこに山本一郎は何の関係もないのです。

 どっかよそでやって欲しいんですよね。

 さすがに山本太郎さんやれいわ新撰組も左翼界隈においてなお党勢が低迷しているようで、山本太郎さんがやらかしてもあまりこちらに罵声が飛んでくる機会も少なくなってはきました。しかし、コロナ感染者同様私はそういう不毛な活動についてはR0<1、願わくばゼロを目指したい。

 どうか風評拡大自粛につきまして、皆様のご理解、ご協力を賜れますと幸いです。


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山本一郎(やまもといちろう)

神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント

他人にやすやすと「スキ」と言うべきだと思うか? 安売りしてないか?
山本一郎(やまもといちろう)
作家/投資家。当アカウントは概ね個人の意見です。情報法制研究所上席研究員、お座敷置物芸全般。ゲームと読書と野球と調べものと。