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オウケイウェイヴ50億円詐取と元AppBank廣瀬光伸、そしてアズ松田元とmiteru大常昌文方面の整理

 オウケイウェイヴ社で問題が起きていました。典型的なポンジスキームで、どこかで見た顔が活躍していたので興味をもってずっと見ていましたが、案の定ファンドは破綻ということで…。

 私も身の回りでやられた人がおり(なんでも100人以上の投資家や上場企業創業者がハメられたとのことで)、その中で、元AppBank社取締役であり、過去に盛大にやらかしていた廣瀬光伸さんからの誘いだったという話を聞かされていたため、個人的に「それは駄目ですよ」「もう入れてしまった金額は利払いどころか元金が返ってくる可能性も低いから、追加で資金投入を求められたら断ったほうが良いですよ」とアドバイスはしていました。

 友達が明らかな問題案件であることを知らずに投資して損するのを黙ってみているわけにもいきませんからね。

 一応、本丸に関わる記事は、私が過日、ヤフーニュース個人でAppBankの事件として執筆した内容に含まれていたんですが、ヤフーニュース個人がジャーナル記事そのものを削除してしまったのは過去に経緯として書いた通りです。

 知らずに投資してしまった人たちが追加投資をしそうなタイミングで相談があったので、個人的に手元に残していた記事のpdfを送って再考を促したりしたのですが、それを知っていれば投資をしなかったと慙愧のメッセをいただいたりしました。警鐘は鳴らしていたつもりだったんですけどね。

 で、オウケイウェイヴ社元社長であったアズ社の松田元さん(自称「中退社長」)がこの事件が問題となる前に保有株をほぼ全量(21.88%→0.08%)売却していました。何か情を知って売却していたのであれば、当然適法とは言い難い取引に見えます。

 その松田元さんのアズ社、社外取締役に前述の廣瀬光伸さんが就任されており、まあ要するにそういうことですよねという話です。M&A Onlineが指摘するように、オウケイウェイヴ社が本業として価値を持っていた事業を分社化後売却して得た現金は60億円あまりです。その大半つぎ込む形で、今回問題となったポンジスキームの自転車操業や廣瀬光伸さんの紹介で投資してしまった投資家や上場企業創業者の逃げ銭にアテたのだとするならば、オウケイウェイヴ社そのものだけでなく株主も市場も滅茶苦茶やられておるなあと思います。

 同時に、これもM&A Onlineが指摘するように、60億円で売ったこの事業こそオウケイウェイヴ社の本業であったわけで、現金化した後に上場企業としての同社に何が残るのかはよく考える必要があります。

 その一連の話の裏付けの一部は、FACTAが号外で書いてました。当事者からメールを提供されていてこの内容であるということは、関係者間において取引に関するある程度の意志の裏付けができるものなのではないかと思います。

 常識的に考えれば、ここまでやりたい放題やられて当局が足掛け3年も遊ばせてきたというのはさすがに不作為の極みなんじゃねえのとも感じないでもありません。

 そして、これが事実であるならば、オウケイウェイヴ社は早々に監理にしないといけないし、調査委員会を設置するまでもなく摘発だろうと思います。実際、調査委員会が置かれたり四半期決算の発表といっても、事態の大きさからしてオウケイウェイヴ社が本来の第三者からの評定を食らったら事業存続そのものが怪しいことが追認されるだけであって、それを待たされる間、投資家の損害は膨らむことになります。

 困ったことですが、これもまたベンチャー投資なのだ、低位株・クソ株とはこういうものだと改めて認識するほかありません。また、創業者の兼元謙任さんにもなぜかカネが何千万かコンスタントにバックされていたようですが、ある種のけじめ料にしてはもらい方がアレな感じはします。

 で、AppBank社で活躍した村井智健さんや宮下泰明さん経由の人脈だったのか、一時期ネットウォッチャーとして著名だったotsuneこと大常昌文さんが創業したMiTERU社の取締役に廣瀬光伸さんが入っています。

 私事ながら、調べごとの一環でこの方面を漁っていたら、私のいけてない親族が経営している焼肉屋が出てきてやっぱり吹き溜まりにはその程度の連中が集まるものなのだなあという感慨を強くしたのもいい思い出です。

 一時期、この一連の問題のあるディールがエクシア合同会社絡みではないかと話題になったのは、暗号資産(仮想通貨)関連で「c0ban 取引所」を運営するLastRoots社の代表取締役に廣瀬光伸さんが就任しており、それに先だってエクシア合同会社から5億円の第三者割当増資という事案があったことをみんな知っていてのことではないかと思います。

 そのLastRoots社もオウケイウェイヴ社が発行済み株式の過半を握る連結対象であったこともまた味わい深いネタになっておる次第です。

 そんな松田元さん界隈の状況に関しては、東洋経済の緒方欽一さんが記事にしていて、この中で、証券取引等監視委員会の事務局長も歴任した大森泰人さんが後ろ盾だったことも含めて興味深い記事を書いておられるのでぜひご一読賜れればと存じます。

 情報商材屋が、追い付かない規制のため野放しになっていた暗号資産取引で実質的な仕手のご本尊となり、草コイン投資で一獲千金を夢見る有象無象を養分として上場企業に手を出し、まともなガバナンスなどやったこともないので本来の意味での財界成りをすることができず、利益を求めて適法性が疑わしい取引に手を出していつか破綻するという図式なのかなあとも感じます。

 というか、一度濡れ手に粟で個人資産ガメられると、上場企業が株主にいちいち説明しながら地道に利益を上げていく事業で汗をかいて努力する、なんてことやってられないのもまた事実だろうと思いますので。

 現場からは以上です。

神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント