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『東京の都市封鎖』待ったなしで、起きる産業と社会の変化(追記あり)


(追記 15:12) 錯綜していましたが、どうも今日3月28日に安倍晋三さんが会見するそうで… 週明け月曜から前倒しに早めて東京ロックダウンだとすると月曜の株価が心配で昼寝もできません。線引きは新規感染者数100人を超えた場合とのことでしたが、根拠としてそれが相応しいかよりも、政治的に何の意味を持つかのほうが優先される事態になっているのでしょうかねえ。経済も大事ですが、できることはすべてやっておこうという考えであるなら分かります。というわけで、以下本文。
(追記 18:33) 東京都内で発生したコロナウイルス感染者が100人を超えなかったということで、安倍ちゃんはロックダウンは見送ったようであります。3月31日までぜひ引っ張っていただきたいと切に願います。そこから先はナイアガラなのかもしれませんが、月末までもてばいいのです。生き抜いてまいりたいと思います。

 どうも前倒しで発表になるとのうわさが出回り、今日3月28日18時の安倍晋三総理の記者会見で「感染症対策に向けての国民の引き締め」「政府の具体的な感染症対策&経済対策」そして「東京のロックダウン(都市封鎖・外出禁止要請)」が打ち出される模様です。実施は4月1日から2週間ないし3週間のようですが、それよりも中国・武漢であったような「都市封鎖前に住民が疎開しようとして、むしろウイルスの感染を全国に広げてしまう」タイプの障害が起きないか心配です。

 仄聞の限りでは安倍ちゃんは国民の生活を慮ってロックダウンにはいまでも腰が引けているとのことでしたが、どうなんでしょう。安倍ちゃんの決断で「やっぱロックダウンやめる!」と言い出すかもしれませんが、ここはもう安倍ちゃんの豪運を信じましょう。

 で、気になるのは「ガチでロックダウンしちゃって、都民は大丈夫か」であります。なんてったって、都知事に小池百合子さんを選んでしまう都民性ですからね。まあ私も小池さんに投票してしまって申し訳ない気分で一杯でしたが、小池さんが「密室で大勢の人数が集まるのはやめましょう」という記者会見を大勢のマスコミが集まる都庁の一室で実施したときは、この人はギャグの分かる人なのだと再認識しました。

 そうなると、在宅での生活に備えて物資の買い込みは増えますし、出前館や楽天デリバリー、UBER、ラインデリマみたいな飯を届けてくれるサービス、あるいは料理人が家庭に派遣されるサービスなんかは当面盛況になります。なんかもう注文しても飯時だと繋がらなくて21時過ぎまで夕食はお預けになるような状況に陥るのかもしれません。

 また、家の掃除や棚新設、ロングソファ、高価なシャワーヘッドなど、自宅で快適に過ごすためのちょっと高級な備品が売れ始めていて、環境の変化が需要の盛り上がりを作っている分野が結構あります。これはこれで面白い現象だなと思いますねえ。

 一方で、飲食店が死ぬのは当然のことで、新型コロナウイルスはコト消費に特化したサービス業を総じて殺しに行っています。興行系はもちろん全滅、ナイトクラブも営業休止、劇場公演もだめ、コミケのような大規模イベントもだめ。そして休業や中止に対する補償は公的に一切出ずのため、もう自粛をしていたら座して死を待つしかないんですよ。ロックダウンの間、どうにか生き延びればいいという話ではなく、7月のオリンピックが中止になるほど、あるいは年内のイベントも中止が見込まれるほど長期化するぞということですから。

 本当に死んでしまうので、オンラインに出られるところは出ていきましょう、ユーザーさんや愛好者さんからお金を取れる仕組みをちゃんと作りましょうという風に翼を広げられるところなら良いのでしょうが、劇場公演やDJが何かするイベントは死滅してしまいます。無観客試合をやって、オンライン配信すればどうにかなるという発想はおそらく単価下落とともに潰えていきます。

 私たちはいかに文化に依存して生きてきたかということを、感染症による外出自粛という事態に直面して思い知るわけですけれども、気分的に盛り下がるだけでなく、これから本格的な経済の失調がやってきて、信用収縮がどーんとやってきて長期の構造不況がやってきます。他国と歩調を合わせながら強調して経済対策を打ち効果を上げようと言えば聞こえはいいのですが、今回の強力な失調が引き起こすことは単なる失業や倒産ラッシュではなく、国民の暴動や地域の独立、局地的な紛争の激化といったレベルのものである可能性は決して低くないので、社会の秩序や基盤を守るための総力戦だぞという面もあります。

 そして、今週末は中小デベロッパーさんによる不動産物件紹介ラッシュが始まり、いよいよ在庫物件の投げ売りがきたかと思います。短期的には不動産はたくさん市場に出てきて下がると思うんですよね。でも、これから起きることはインフレかも知れないし、逆に極端な市中のカネ不足と、成長産業の不在による投資資金のダブつきだと思うのです。要するに、まだらなインフレとデフレが混在するような訳の分からない状況になるので、手が出せるなら千代田区や港区、渋谷区、湾岸あたりの需要地の不動産物件もっておけやと思うんですよね。

 政府も経済を回そうと、今後は事業者や個人に低利融資をじゃぶじゃぶ突っ込んでくると思うんですが、それは最初だけで、どこかで金利が上がり始めたらみんな死ぬんですよ。「借金ではない、ナマの現金をもっておけ」がここ3か月のスローガンだとするならば、中期的には「良い物件を探して持とう」になると思います。

 そして、3月31日までは、東証は不自然な買い市場になっているかもしれません。私も「材料だけ見れば、なんで東証はこんなに買われているの」という気持ちしか持てず、とても突っ込めないのですが、まあ要するに決算対策で株価が落ちないようにしているんじゃないのかなと思うわけですよ。

 逆に言えば、ちょうどロックダウンが始まるかもしれない4月1日から、ズドーンといかないといいなと願うのみです。日銀砲2,004億円が火を噴いたって、この前同様押し流されて終わりなんですよ。

 目下最大のリスクはムーディーズに二段階も格付け下げられたソフトバンクグループだと思いますが、あれだってもうどうなるのか誰にも予想がつかない。場合によっては周辺込みで国有化すらするかもしれません。地方金融と同じように。戦時体制の経済に近い状況になるとき、一番不利で不安定な事業体だということは孫正義さんもよくご存じだと思うので、虎の子のソフトバンク携帯事業も売りリストに入れ、担保に入っているであろうアリババ株式も現金化に追い込まれ、株価が下落しないようにしたいのだと。

 みんな踏ん張ってるけど、川がこれだけ激流になると、支えきるのは無理ですよ。結局、全員流されていくんです。必要なのは突っ張ってどうにか流れに抗おうということではなく、如何に流れに揉まれても沈まずに、流れに乗れるよう身を処すかだと思うんですよねえ。

 無理しないのが一番ですよ。



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神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント