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窓際席のアリス様

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長編小説『窓際席のアリス様』をまとめたものです。
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#恋愛

窓際席のアリス様 最終話『そして花火が打ちあがる』

「お、きたきた」  慎之介が改札口に手を振り、悟と恵もそちらへ視線を向ける。  雑踏に紛…

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窓際席のアリス様 #40

 カランカラン。  鈴の音を鳴らしながらカフェが扉が開き、浴衣姿の詩と梓が入店した。  …

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窓際席のアリス様 #39

「おねえちゃん、入るよ」  こんこんと部屋の扉をノックする音が聞こえ、そこに入ってきたの…

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窓際席のアリス様 #37

「こっちこっち!」 悟の呼ぶ声に慎之介は気づき、そちらへと駆け寄った。 いつもの平日であ…

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窓際席のアリス様 #36

「夏祭りまであと3日か……」  慎之介は自室のベッドの上でごろごろと寝っ転がりながら、ウ…

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窓際席のアリス様 #35

 夏の暑さというのは日に日に増していくもので、8月に入ってからはその暑さを本格的なものに…

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窓際席のアリス様 #34

「おー、結構満席なんだな。事前予約しといてよかったな」 「当たり前でしょ、あんたみたいに能無しじゃないのよ」  感嘆の声を上げる慎之介を、恵は肘で小突いた。  5人が到着した場所は、この施設に併設されたプラネタリウムであった。 「エトワル」と名付けられたプラネタリウムは、県内でもっとも新しいプラネタリウムであり、最新鋭のの統合投映機器が導入されたことから、県内外で非常に有名となり、訪れる人が絶えない新たな名所の一つとなっていた。  開始10前に差し迫り、入場受付を済ませ、

窓際席のアリス様 #33

「美味かったな、また来ようぜ」  慎之介の一声に、焼き肉屋を後にした4人が賛同する。 「そ…

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窓際席のアリス様 #32

 梅雨が明け、爽やかな風が頬を撫でる。  ニイニイゼミが泣き始め、熱さの兆しを魅せるとと…

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窓際席のアリス様 #31

「おー、悟!こっちこっち!」  頭に白いタオルを巻いた慎之介が手招きをしていた。  今日…

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窓際席のアリス様 #30

「悟……!」  彼の姿を見るなり、梓が涙目となり、駆け寄って抱き着いた。  梓の華奢な腕…

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窓際席のアリス様 #29

 悟が目を覚ますと、眩い白い蛍光灯の光が差し込んだ。  いつの間にここに運ばれたのか、記…

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窓際席のアリス様 #28

 ※暴力描写がありますので、苦手な方はブラウザバックをお願いします。  その音に、部屋の…

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窓際席のアリス様 #27

「ここ……どこ……」  詩は揺れる車内の中で目を覚ました。  煙草臭さが鼻を突き、思わず彼女の肺がむせ返る。 「おいおい、もう目覚めちまったじゃねぇか」  隣に座った金髪の男が舌打ちをした。 「おい、手ぇ出すんじゃねぇぞ順平。綺麗なままにしねぇと意味ねぇからな」  その言葉に車内はどっと笑い声が起きる。  詩は状況が呑み込めていないが、自分が非常に状況にあることだけは理解できた。  理解できたからこそ、恐怖が数十倍にも心の中で膨れていく。 「それにしてもまさか双子だっ