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相続が必要な本当の理由:財産が少なくても揉めることを知っておく

東京都江戸川区船堀から、相続・企業法務専門の司法書士・行政書士の桐ケ谷淳一(@kirigayajun)です。


はじめに

最近の「相続」の問題で、相続をきっかけに仲の良かった家族が揉めるケースが散見されます。

お金が関わってしまうと人間関係は急におかしくなったりします。

そこで、「相続」で揉めないために、被相続人であるあなたが今からできることは何かを探ってみましょう。

相続の問題は、財産の多い、少ないは関係ありません。

生前の相続対策 何もしないのが問題のトラブルの原因に!

財産が少ないから特段何もしないという方がいます。

実はこれが一番まずいです。

実際は、財産「不動産」と「僅かな預貯金」だけだからという理由で相続対策を何もしないという方が多いのが現状です。

多くの方は「相続の問題は財産の多い人に起こることで自分には関係ない」と思いがちです。

しかし、相続財産でトラブルが多いのは意外や意外、相続財産が少ない人のほうが起きているのです。

なので、財産が少ない人もぜひ生前の相続対策をしていきましょう!

まずは「エンディングノート」を書いて自分の財産の棚卸しをしてください。

「エンディングノート」については、また改めて紹介します。

相続に関する棚卸しをすることで相続人間のトラブルを減らす要因となります。

そこから「遺言書」を書いたり、「民事信託」や「任意後見」など進むといいです。

細かい説明は今後していくので、今回は財産が少ない人でも相続トラブルが発生する、生前対策が大事だということを知っておいてください。

なぜ少ない財産でもトラブルが起きてしまうのか?

そもそもなぜ財産の少ない人でも相続問題が発生するのでしょうか?

現実、被相続人のお世話をしたり、身の回りのお世話をした人が多くもらってもいいのではないかと思う人が多いです。

そして、全然何もしなかった人に財産がいってしまうのは気に食わない。

そのような家族間の複雑な心境の背景があります。

苦労した分多くもらいたいのは誰しもが思うところです。

自分のところは仲がいいから大丈夫、と思っても、相続になった途端に揉めてしまうという事例もあります。

どれだけ苦労して面倒をみてきたかというところに影響します。

一度人間関係に亀裂が入ると、修復するまでに時間がかかり、相続人間で疲弊してしまいます。

人間の「ココロ」の問題が相続では影響がでてしまうのです。

財産が少ない場合は相続手続きに時間がかかる

めぼしい財産が「不動産」だけの場合がもしかしたら相続問題では面倒かもしれません。

不動産は法定相続分等で持分相続してもいいです。

しかし、私はオススメしていません。

将来不動産を売るときに、共有者全員の同意がないとすることができないからです。

一人でも反対意見がでてしまうと、ずっと放置のままになってしまいます。

相続人のひとりが現金化したいといっても、相手が「不動産売ってもいい」と言わない限り、共有のまま持ち続けることになります。

また、共有者の間で二次相続があると、共有者間同士が疎遠となります。

お互い知らない者同士が共有者となるので、ますます不動産の処分は面倒になります。

なので、めぼしい財産が「不動産」だけといっても、何らかの対策は講じておかないと面倒になります。

意外と財産が少ない場合に限って無用な争いごとが増えています。

まとめ

私の依頼者の場合は、多くは不動産の相続の名義変更が多いです。

すんなりお話し合いがまとまっている方が多いので、相続の無用なところでは問題にはなりません。

ただ、今後は、権利意識が強まっている世の中であるため、財産が少なくても「相続」対策はしっかりしておくことが望ましいです。

だから相続は大事になってくるのです。

この内容が少しでもお役に立てば幸いです。

ご疑問点があれば、こちらからお問い合わせください。


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