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Amenthes

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復讐は、世代を超える。連合軍に属した様々な主人公がテロ組織アメンテスと立ち向かい、そして―― なお話をつくれたらいいなって
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2018年9月の記事一覧

01

「我々の世界に重くのしかかるエネルギー問題。そこへ1つの灯火が照らされました。新資源"魔導鉱"が、中国北部の山岳地帯で発見されたのです。」
 薄型テレビの中でニュースキャスターが読み上げる新たな世界の預言。時は西暦2030年を迎えるところであった。相次ぐ災害、天変地異に世界は悲鳴を上げていた。その中を少しでも快適に生き延びるために多量のエネルギー源は必須となっていたにもかかわらず、枯渇のリスクや国

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02

 彼の父は、自らの命を犠牲にして……実際は勝手にテロリストに奪われたのだが、魔導鉱の効果的なエネルギー産出方法を確定させた。エルネストは猛烈な悲しみと怒りの感情を抱いた。そして自分の非力さを嘆いた。父の意志を継がなければ、という使命感にも襲われていた。夫を失うことになった母親も強く悲しみながら、エルネストの心の傷を共に癒そうと尽力した。だが、そう簡単に治るものではない。薬やカウンセリングで治るトラ

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03

「セカンド・バイオニクスプロジェクト……」
 エルネストは自室のベッドの上で妙な単語を空に呟いた。同意しなければいけない条件の1つであったが、詳細は約款の書かれた分厚い書類に埋もれて読む気が失せていたのだ。だが意味が全く分かっていないわけではない。軽く目を通して、それが異常であると思う彼。
「非倫理的な人体の改造実験を軽々と行うなんて、世界はここを批判しないのか?」
 ……それとも、軍部というもの

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04

 次に目覚めた時はベッドの上であった。ただしそこは自分の部屋ではなく、無機質に必要最低限の家具が置かれた銀色の空間であった。白い寝巻きを着て、白いシーツと布団の敷かれた金属製のベッドで眠っていたようであった。上体を起こしたエルネストはすぐさま立ち上がり、部屋の奥にある洗面台の鏡の前に移動した。予想通り、顔の右半分に5つの目が付いている。端正な顔の上でぎょろぎょろと動くそれは、とてつもなく不気味であ

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05

 地下に来た2人は男たちの案内で、中央に大きな試合場のある訓練場へと足を進めた。
「まだ新設したばかりでな、綺麗だろう」
 代表格の男は自慢げに訓練場を見渡すと、中に入る。自動でついた小型電球がその部屋を照らした。
「何に使う部屋なのですか?」
 エルネストは興味津々に、それでいて少し恐怖を感じたかのように尋ねた。嫌な予感がしたのだ。
「……見て分かるだろう。力を試すには絶好の場所だ」
 拳を合わ

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06

 あの後、ヘルムートにこっ酷く叱られたのは意地悪な上官達の方であった。幸い状況を理解したらしい。一部の人間には相応の処分を下すことにはなり、それを聞いて安堵したエルネストとラファエルは医務室で手当を受けていた。
「ったく、お前が能力に早く気付けばこんなことにはならなかったのに」
「ごめんねラファエル。俺が弱かったばかりに。」
 申し訳なさそうに微笑むエルネスト。傷の上に特殊なフィルムを貼られ、固定

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