きりえやいろはがるた②「ロンよ」
「きりえやいろはがるた」(2007)より
ロンよ(ろんよ)
〈解説〉
部類の雀好きである鴨田ポン吉氏は、初めて入った雀荘でいきなり手痛い歓迎をうける。
彼の人生最長の夜はまだ始まったばかりである。
ネタ・画・解説/高木亮(きりえや)
〈追記〉
「犬も歩け」同様、既存のことわざを途中でぶった切ることで、全く異なる内容にしてしまうシリーズの一つ。
これが成立してしまうのは、ことわざというネタの持つ幹の太さがあればこそ。偽本シリーズだとなかなかそうはいきません。やりたいんだけど。
中でもこれは「え、もうこんなところで切っちゃうの?」という切りすぎ感が、お気に入り。
論より証拠(ろんよりしょうこ)
物事を解決するには、口で議論するよりも、証拠を出せば一件落着であることをいう。
〔類〕
証拠が先/百聞は一見に如かず/論は後証拠は先/論をせんより証拠を出せ
〔出〕
浄瑠璃(じょうるり)・神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)
〔会〕
「おまえの疑り深い性格はよくないよ。浮気なんてしてませんよ、ぼくは」「そこまでシラを切るのなら論より証拠です。この手紙はなんだとおっしゃるの」「……」
(集英社『会話で使えることわざ辞典』より)
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