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生きてく糧を 私に物語を

とても久方ぶりに筆をとる。実際にはスマホを握りしめているわけだが。
いつの間にか結構な歳をとってしまったのか、歳をとるってこんなに削られていくことなのか、手書きの文章では筆が遅い。書きたいことはどんどん溢れてくる。けれど、本当に「筆が遅い」のだ。そう、手が動かない。昔はどうやって書いてたんだろう。
PCを使い出したらやっぱりキーボードの速さは抜群だ。カタカタと指が攣りそうになりながら、何度もミスをしたりするけれど(私はそういうの本当に苦手やからね)、それでも軽快な音が鳴っているのも、頭の中に湧き出るものを形にできることもとても心地よい。タイプライターからワープロ、PCと文明の機器が進化していった事で、人間は1日に何枚も何枚もの文書を作ることができるようになった。すごいね。昔のサラリーマンが見たらビビるよね。多分、波平さんやマスオさんが見たらひっくり返ると思う。現代人は働き者だ。
文明の発展のおかげで楽になった部分ももちろんあるんだろうけれど、あいた時間を埋めなきゃ不安なのか、新しい仕事を新たに詰め込んでさらに自分を追い込む。自分を追い込む人ばかりではない。他人を、子どもを、配偶者を、部下を、後輩を追い込んでいく人もいてそういう人はとても迷惑だ。みんな残らず消えてしまえ。

閑話休題(使い方合ってんのか?)

日頃恨みの感情が激しく、根に持つタイプの根暗なので、話が逸れた。
今日は、本当に本当に久しぶりに読書をして映画を観た。ここ数ヶ月、うまく手をつけられなかったけれど、先週くらいから手も目も頭も心もやっと動き始めたので、せっかくなので感想をまとめておこうと思う。
昔はブクログに書いてたんだけど、今やパスワードはよう解らんし、なんかめんどいし、でこちらにまとめます。
別のところで書いたものの転記です。ごめんなさい。でも、なんかまとめておきたかったの。少しだけ加筆しました。遅い筆で。


2021.9.2 朱野帰子「対岸の家事」
 面白い、面白いんだけど、何か残る違和感。多分、WM(あえてこう書く)の夫が家庭を顧みることもなく、しかし限界を感じたWMが仕事辞めようとした時に「俺1人の稼ぎで養うの不安」とか言い出すからやなと気づいた。色んな形があっていいとは思うけど。ムシがよすぎ笑
 専業主婦がどうこうとか、子どものいる家庭をどうみるかとか、そういう話題、村上春樹の作品のどれかの中にあったよね?私、自分が読んだ作品があまり覚えられてなくて、ねじまき鳥か羊をめぐるか…ダンスダンスダンス?も読んだのかなぁ。他にも読んだ気がするけど記憶が行方不明。でも、確かにあったと思うの。奥さんに「そういう人たちの事、なかったことのようにして生きていってはいけない」って言われる作品。あれ、学生の頃に読んでさっぱり解らなかった。編な事書くおじさんだなぁってくらいに思ってた。けれど、今まさにやっとそういう波がやってきてるんよね。きっと外国ではもう何十年も前にそういう考えが出ていたところもあったのだろう。村上春樹のことはさほど詳しくないけど、賢くて勉強も欠かさない人なんだろうなと勝手に思っている。世界の話題をちゃんと掴んでいたんだなって、先を見てる人はすごいなぁ、それでもみんな目の前で目一杯やから、現実の変化はゆっくりなんやろなぁと思った。実際、自分自身だって考えや行動を変えていくのは難しい。のろのろと、時には腰から根が生えて…そのままの時もあるし、ゆっくりゆっくりと根を掘り起こす時もある。みんなそれぞれのペースで。そうするしかないよね。


2021.9.13 モーリーン・ジョンソン「寄宿学校の天才探偵2エリンガム最後のメッセージ」
 やっと読んだ。続々する展開。冒険はこれから。これよ、これ。これがミステリよって感じ!!
ひらぱー兄さんの今季のCMを思い出させる、登場人物の多さ笑 何度も最初のページめくって「これは誰やったっけ」って確認した。愛称がまた解らんやん。幸子ちゃんを「さっちゃん」って書いてあったらわかるんだけど、外国の名前はどういう愛称になるのか解らなくて苦労した。鳥頭で泣ける。


2021.9.14 朱野帰子「駅物語」
 夢ってそもそもなんなのか、生きるって、働くって何なのか、人と人との関わりに何があるのか、一つずつ探っていく主人公。先に見えたものでお終いじゃない。人生は続いていく。終わりのその先がどう続いていくのか。想像せざるを得ない作品だった。
 若者も子育て世代も管理職たちも、よく描けているよなぁと感心する。偉そうな物言いだけれど。もちろんフィクションでややファンタジックだ。そりゃ実際によく調べたんだろうし取材もしたんだろう。リアルさを感じるところもたくさんある。そして面白い。でも、どことなく夢みがちな設定と進み方と言うか。これは私がもう夢を見られない汚れたBBAになってしまったからなのか笑(笑い事じゃねえ)。若い子たちがどんな夢を持っていて、現実とどう折り合いをつけていっているのか、本当にこんなに素直に進むのかとつい訝しんでしまう汚れたB…(自粛)。みんな、夢って持てているのかな?この先こうなりたい、こんなことしたい、楽しみ…そんな気持ちを持ってくれているのだろうか。決して明るい先が予想できるわけではない今で、根暗なBBAは勝手に若者の未来を案じている。だって自分が世の中を作っていく一つの駒として上手に動けているとか、役割を果たせているという自信がないのだもの。下の世代にひどい負債を残したくないのだけれど、自分の力不足を感じる毎日である(突然の反省会。ほんの感想じゃねえ)


2021.9.15 三浦しをん「月魚」
 最初から「またBLかよっ」って思ったけど、こういうのはブロマンスって言うんだって夫に教わった。そうか。世の中は進んでくな。まほろ駅前テイスト。私はまほろの方が好きだな。ストーリーは面白い。
 この話、商業的なお仕事なのかしら?なんてやはり薄汚れた心で思ったよ。一方で、これは筆者の趣味をそのまま筆に載せた結果なのかもしれないとも思った。なんかリビドーが溢れ出してる気がしたんだよねぇ。性欲って簡単に収められるもんやないやん?

2021.9.17 朱野帰子「わたし、定時で帰ります」
 闘いは続くんだよね。生きてく上で闘っていくものがたくさんある。人生は戦争だな。戦争を生き抜くために必要な力がある、時間がある、それをどう手にしていくのか。最後はややモヤモヤも残るけど、けれど、いつだって闘いには勝てるわけではない。それでも行くのだ。
 「闘う」と決めることはとても勇気がいる。特にただ「闘う」のではなく、負の遺産も見える状態で闘うのはとても勇気がいる事だ。闘い方は色々だし、ただ突き進むという闘いもあるのは確か。だけど、実際の戦場ではそればかりでやっていける闘いばかりではないんだよね。決められない人は別にずっと逃げ続けてもいい。勇気も覚悟もないままで闘うなんて無理が過ぎる。でも、私としては、みんながそんなに闘わなくても力を抜いて生きていけるのがいいような気がするんだけどなぁ…世界には平等も公平もない。あるものでやっていくしかないんだ。

2021.9.18 映画「空気人形」
 怖い…悲しい、切ない、怖い、怖い…。命は、心はどこから来てどこへ行くのか。辛い思いしながらそれでも綺麗なものを見つけて生きていくのは何故なんだろうか。それでも生きていくんだ。尽きるまで行くんだ。尽きても行くんだ。グロテスクなのもやはり現実だ。
 愛されたい、愛したい、苦しい、腹が立つ…心ってなんであるのか。私たちはなぜ存在したのか。朽ちると解っていてもなぜに生き続けるのか。そもそもなぜ命ができたのか。私は考え出すと頭から煙が出てきそうになるのでもうやめておくけれど、考えられる人、ぜひ考えて。そして思いついた仮説をおしえてくれー。

どうかなと思ったけど、まぁ、それなりに書けたかな。やっと睡魔もやってきてくれた。早く寝なきゃ。明日もでかけなきゃいけないんだから。

子ども服やポケモン・プリキュアの食玩を買います。あと、ねるねるねるね。