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ニンジャスレイヤー×MTGのコラボ!しかしMTGをよく知らない貴方!

ニンジャスレイヤーすきなものマジック:ザ・ギャザリングすきなもの『神河:輝ける世界』のコラボアートが発表されました!!なんとめでたい!後述しますがこれは千載一遇のコラボと言ってもよく、本当にスゴイことです。まさかこんな日が来るとは……。さすがは2022年、ニンジャの年だ!

そう一人で盛り上がってると、「ニンジャは好きだけどマジック(MTG)はよく知らない」という声をちらほら目にしました。ニンジャスレイヤー読者は日本だけで3億人いると試算されているので、この声もやむなしでしょう。しかしながら「コラボは両方知っているとずっとタノシイ」というコトワザもあります。以前から、両者とも根幹のストーリー設定に似てる部分ががあって面白いな~とぼんやり思っていましたが、これはニンジャヘッズへ向けてMTGストーリーの紹介をするのに絶好の機会!勝手にニンジャナイズしてご紹介します。(用語をニンジャに寄せてますが、もちろん実際はぜんぜん違うよ。実物は各所のリンクをたどって読んでみてね!)(ニンジャスレイヤーって何?という方はこちらに詳しいよ!)

この記事はWizards of the Coast社ファンコンテンツポリシーおよびニンジャスレイヤー二次創作ガイドラインに則って作成したファンコンテンツです。

◆これまでのあらすじ◆

多元宇宙には数多の次元が存在する。そこに暮らすほとんどの人々は外の世界を知らないか、神話や空想だと思っている。その数少ない例外こそが、実際に次元間を行き来できる存在「ニンジャプレインズウォーカー」である。彼らはかつて半神的存在であり、カラテとジツによって数多の次元を支配したという。

ニンジャの威光を示す記念像

MTGのストーリーの主役たちはザ・ヴァーティゴ=サンのような次元旅行者で、ニンジャと同様「モータルとは絶対的な差がある、かつてモータルだった非モータル」なのです。

今回の舞台となるのはネオカミガワ神河。神(kami)とモータル、二つの世界が均衡し、時に重なり合う次元。伝統と新技術が重なり合う次元でもある。
エイガンジョ・キャッスルから帝が失踪し、早10年。統治者の長期不在はエンパイアへの不信を募らせ、各所で不穏なアトモスフィアがピークに達しようとしていた。

実際の背景設定:プレインズウォーカーのための『神河:輝ける世界』案内

巨大ビルがネオンに照らされる不夜街、トワシ・シティ。失踪した幼馴染にして主君である帝を探し出すことを誓ったニンジャ、シヅキ・カイトは、ついに犯人と目される「サイバネ腕の男」の手がかりを掴む。男を追うにつれ、彼は次元を超えたニンジャの陰謀に巻き込まれてゆく……。

実際のストーリー小説:(0話 / 1話 / 2話 / 3話 / 4話 / 5話コミカライズ版

MTGの平均的な世界観は、いわゆるハイファンタジー系(『指輪物語』のような感じです。というか2023年には指輪物語そのものとコラボします。マ!?)に収束するのですが、ここに来て突然のサイバーパンク日本風次元。相当の異色作なんです今回は。
実は我々が神河に訪れるのはこれで二度目で、前回はこの物語より遥か昔を舞台とした、神vsモータルの江戸戦争めいたお話でした。残念ながら人気は低く、再訪は絶望視されていましたが、物語上で千年以上経ってることを逆手にとり文明を急速発展させ再訪。MTGで扱うのは難しいとされてきたサイバーパンクニンジャ世界を見事表現したという経緯があるのです。ワザマエ!

◆◆◆

◆神◆ ニンジャ名鑑#NEO 【シヅキ・カイト】 ◆河◆

ネオカミガワに暮らす少年に、ヒモト・ニンジャのソウルが憑依。セグメント分割によりスリケン化するハイテック・カタナを得物とし、幼少より培ったステルス・ジツとネンリキ・ジツを駆使し情報収集を行う。彼の目的はただひとつ、行方不明の友を探し出すことだ。

先に述べたとおり、MTGって基本ハイファンタジーな世界観なので、「サイバーパンクニンジャのプレインズウォーカー」って「リアルニンジャのユーチューバー」と同じくらい衝撃がありました。初見の印象とは裏腹に、姉思い・友達思いでカラテも達者な好青年だったのですっかりファンです。プレインズウォーカーはどの世界観でも登場できるというのが最大の強みですから、今後あらゆる次元にニンジャがアンブッシュしてくる可能性があるわけですね。備えよう。

◆神◆ ニンジャ名鑑#NEO 【ワンダラー】 ◆河◆

多元宇宙を放浪する正体不明のニンジャ。彼女のニンジャソウルは特異な憑依をしたためか安定しておらず、一つの次元に長くは留まれない。研ぎ澄まされたイアイドーを振い、悪を討っては去ってゆく。

数年前にぽつんと突然登場、その後もチラリと一瞬顔見せする程度。が、ここに来てメインキャラクターとして抜擢され鮮やかに伏線回収。ニンジャ名鑑登場と本編登場とで間が空いたタイプの盛り上がり、と言えば伝わるでしょうか。最近だと「ネゴシエイターってお前だったの!?」案件に似てます。

◆神◆ ニンジャ名鑑#NEO 【ビトレイヤー】 ◆河◆

ネオカミガワにやってきたニンジャ。金属を操るメタルネンリキ・ジツとサイバネ腕を組み合わせたアーティファクト・カラテを使い悪事を働く。だが真に恐るべきは体内に取り込んだエメツポータル「ジゲンキョ次元橋」にあり、彼が望めば誰であっても次元を渡り歩き、争いと不和を蒔くことが可能になるのだ。

モータルネームはテゼレット。わるいニンジャ。タフ。

◆神◆ ニンジャ名鑑#NEO 【ジン=ギタクシアス】 ◆河◆

非ニンジャ。いかにしてかネオカミガワに現れた。全次元侵略を目論むバイオ次元「アタラシイ・ファイレクシア」の五人の法務官の一人であり、極めて高いIQを持つ。彼は次元を渡り歩く方法を探求しつつ、元来ファイレクシアのバイオカラテ汚染が通じないニンジャ達を汚染させる方法についてさえも究明を進めている。

アートをよく見ると和柄のハカマを履いており、神河生活を満喫している。物語でも「この世界に私が2人存在する可能性は非常に低く、君が知っているという私は私だと認めざるを得ないねェ」みたいな回りくどい物言いをしたりと、なんだか滲み出るキュートさを抑えきれていない。リー先生か?

◆◆◆

どうです!相当かいつまんだ説明でしたが、ここまで知れば忍殺×MTGのコラボアートがより印象深く、何倍も素晴らしく見えてくるでしょう!素晴らしいアートを手掛けてくれた余湖裕輝=センセイに感謝を!コラボを成してくれたWizards of the Coast社とダイハードテイルズに感謝を!

ゲームはデジタル版でプレイできる

MTGのゲーム自体はデジタル版が出ているのでそちらにマルナゲします。ワースゴーイ!◆無料な◆いますぐサイバーパンクしよう!

◆コラボ機運の高まりを感じる・・・!◆

ここからは余談なんですが、今回の忍殺コラボ、めちゃくちゃにテンション上がってます。実は長らくMTGはコラボに関しては極めて慎重で、来年で30周年を迎えるのですが、大々的に別作品とコラボをやるようになったのはほんの1~2年前からのことなんですね。

錚々たる顔ぶれのコラボカードたち

今回のネオカミガワこと『神河:輝ける世界』はこの機運が一気に爆発したかのような、多岐にわたるコラボが発表されました。ここまで手広くやったのはこのタイトルが初です。まずは原哲夫氏を筆頭とした、日本人アーティストによる別バージョンイラストのカード(通常版一覧 / 特別版一覧)。

突然フランスの公式Twitterで発表された初音ミクのコラボソング!

そしてアニメ版トレーラー!楽曲はTK from 凛として時雨!

遂にはオフィシャルサウンドトラックも公開されてしまった!カードゲームなのにサントラナンデ!?時折日本語のフレーズが挟まったりしてチョークール。

他にも色々あるのですが、そんななかでのニンジャスレイヤー!舞台も題材もこれ以上ないほどマッチしたニンジャスレイヤーが選ばれたのは当然のようにも思えますが、これが数年前だったら実現は難しかったでしょう。「この時期」「このタイトル」でなければ成し得ず、まさに千載一遇だったのではないでしょうか。またとない機会を決して逃さず、この顔ぶれに並ぶフジキド。両作品を愛する者として、誇らしさすら感じてしまいます。

今回はコラボカードこそ実現しませんでしたが、人気次第では3度4度と神河への再訪が期待できますし、伴ってカード化の機会も巡ってくるやもしれません。いつの日か、ニンジャスレイヤーのMTGカードをコレクションできる日が来るといいですね。

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