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蜻蛉切推しの審神者(中堅)が、ミュ初観劇で鶴丸国永に度肝を抜かれて頭がスパークした記録

こんにちは、しがない審神者です。
とうらぶリリース初期からROMしていながらも審神者歴は2年(あと3日で2周年)、
ミュ視聴歴は1年未満、
みほとせ再演のライビュと配信動画でらぶフェス含むいくつかしか見たことがない初心者なんですが、

推しを見にはじめてのミュに行ったら
驚きの結果をもたらされ頭が混乱しているため論文を残しておきます。

※本来蜻蛉切単推しマンなのですが、そちらの感想はまた別媒体であげているので省略。ムラ派も槍共闘もありがとう(合掌)

1:本論文の概要(アブストラクト)

え??????
鶴丸国永実在した?????
マジで?????
ちょ、鶴丸国永いたわ…………
ごめん……雛鳥だと思ってた……ほんまごめん……各位ごめん…………
鶴丸国永すごいって話だけ見たい人は3の本論に飛んでくれ…


2:序論
2-1 ミュ鶴の第一印象
これは本当に役者さんには申し訳ないんですが、お、幼い〜〜〜〜赤ちゃんでは〜〜〜〜???お顔がかわいいね〜〜〜〜^^^^^^^っていう気持ちだったんですよ……
平安刀ぴよぴよ〜〜っていう気持ち…
ほんと包み隠さず言ってます本当にごめんなさい。
後に書きますが特に鶴丸国永に深い思い入れもなかったので(みんな好きだけど)とりあえず友人の鶴丸推しの腐女子に報告だけして、あとはひたすらこう村正派と御手杵を吸うつもりでツイッターなど徘徊していました。

もともと舞台を追う人間ではなかったので、役者さんについて調べることも特になく速報で流れてきた年齢と写真だけ見て上記の感想を持っていました。

2-2 弊本丸の鶴丸国永について
私は活劇の中盤でゲームを始めたので、活劇ログボで鶴丸を入手したんですね。
なお推しの蜻蛉切の配布期間は終わっていたので、後に会社の健康診断で憂鬱な日に推しは来てくれたわけですが…
ので、初期のかなり重要な戦力で、1軍として活躍してくれていました。
カンストも3番手かな…。
線の細さの割に豪放磊落、
トリッキーと見せかけて芯のあるにーちゃん。
そんな印象でした。
花丸派生かな?の、鼻メガネのびっくりじじい…みたいな印象はうちの鶴丸にはなく、
かといって弱々しい印象もなく、
しかしこれといって強い関心もなく、
ある意味審神者と極めてドライな関係で…しかし一軍で活躍してくれていたんですね。
今となっては感謝〜です。

ちなみに第一部隊は、
むっちゃん、ニキ、小夜、鶴丸、燭台切、石切丸
でした。
みんな声が静かで、ソシャゲ慣れもアニメ慣れもしてないオタクには優しかった。

2-3 ミュの事前ネタバレ
あっちなみにここからネタバレあるんで…気をつけて(今更)

・鶴丸が隊長
・システムミカヅキムネチカ(わからん
・御手杵の足が5mある
・みほとせ軸の話である
・日替わりは明石を起こすネタ

ぐらいの事前情報しかなく、
奇跡的にキャン待ちに当たり、
入れ、最後列通路席という極めて初見に優しい(全体が観れる)場所で観劇しました。

ちなみに大阪公演の中盤です。
人生ではじめて光る棒を買いました。

3:本論

推しの登場シーンの話は泣く泣く割愛して、審神者の部屋で鶴丸国永が出てきた瞬間から、
おかしい
と思いました…。
そこに、鶴丸が…いる……???
あのツイッターで見てたおめめきゅるんきゅるんのぴよぴよ雛ちゃんは……どこへ……??

オペラグラスすら持ってきてなかったので、遠景しか見えませんでしたが、
そこにいた鶴丸国永が、あまりにオーラが、声が、所作の一つ一つが、鶴丸国永だった……
どういうこと?_(:3」z)_

(なお御手杵氏にも同じレベルでご本人を感じたのですが本論文では割愛)

降霊なさっている

と、認識しました。

そこに、役者本人の色が全く(いい意味で)見えない、文字通り真っ白な…鶴丸が……いる……????
平安仕草がどうのこうのもわかりませんし、歴史や鶴丸に詳しい人の視点ではないのです。
序論で述べた程度の、ほんのその程度の審神者の目にも、彼は鶴丸国永だったのです。

おそらく、何がどう作用してああも降霊が見事だったのかはもっとしっかり分析できる方もいるかと思いますが、
・ミュ初観劇で
・鶴丸推しではない(好きだよ)
・無学審神者が
そう感じたことにも、なにかこう語り継ぐべき何かがあるように思えて今とりとめもなく綴っています。

鶴丸国永を彼たらしめていた要素はおそらく大きく2つ。
・ゲームのキャラクター解釈との一致度の高さ
・作中に与えられた役割と殺陣の質
だと咀嚼しています。


(あっちなみにいま9/8の夜なんですが村正派からツイッターで爆撃がきて村が燃えています)(速報!速報……死)


話を戻して、
・ゲームのキャラクター解釈との一致度の高さ
については、
あくまで解釈は個人のあれによるということはわかっていながらも、
・審神者をきみ、と呼ぶ豪胆さ
→しかし無礼ではない
・驚きを追い求める
→しかしぶれない軸がある
・割とダークな過去がある
→しかしまったくそんなそぶりを見せない
・疾走感がある
→ように見えて極めて穏やかである

という……鶴丸というキャラが持つ、
「湿度の低さ」
みたいなものを、ミュ鶴が完璧に演じあげておられて……
演出家さんの言葉を借りるなら、
「色気がない」
しかし、若さゆえのひたむきではなく、きちんと鶴丸国永を降霊している、というのが、おそらく度肝を抜かれた点。
猪突猛進の若さでもなく、
小手先の技術でもなく、
色っぽい芝居らしい芝居でもなく、
ただ役を(相当な技術でもって)降ろしてこられている……!!!!

無垢なる舞とあったけれど、
無垢は無垢ではなく、
あまりにも美しい定型の上に自由で、自由の上に無欲……!!!
この数多の光を重ね合わせた結果真白になる繊細と大胆…鶴丸国永じゃん……!!!!

こんなの……!!!


おそらく近くの席でお顔を見たら、まだ物理的に幼いなという感覚もあったかもしれないんですが、肉眼で最後列からだとそんなこともなく。
というか肉眼で最後列なんだから細かい所作なんてわかるはずもないのに、
翻す袖が、
足取りが、
乾いているのに重みのある口調が、
鶴丸国永だった……!!!

(ここまでで5年分くらい鶴丸国永って書いてる)


・作中に与えられた役割と殺陣の質
については、
キャスティングの妙と、
殺陣の作り込みにスタオベですな。

真っ白であるということをのたまった直後だが、
ストーリーを華やかにする男・鶴丸、
セリフと歌が交錯するハイテンポ軍議シーンのクオリティ、
検非違使との一騎打ち……
そして、三日月宗近の呼び水となりうるキャラクター、とうらぶの中でも限られてくると思うんですよね。
五条・鶴丸国永の勤めとして、
非常に正しい。

変な言い方すると、
これまでのミュに、三日月宗近がいなかったような錯覚を一瞬覚えた。
らぶフェスも見てるのに。
あの場で彼は、まさしく
黒幕
を呼んだ。
なんてセンセーション。
まりちか殿を見て、あっ、おったわ!!ておもたもん……

そして殺陣が、役者の技量とかではなく、
与えられている剣戟のフリ自体が、かなり手練れの剣舞だと感じた。
この辺りは素人意見だからもうようわからん。
わしゃようわからんのじゃ…。

その他の刀だと、石切丸すら含め、太刀筋が「甘い」と思うほど、
鶴丸の殺陣には無駄な所作がなかった。
翻す刀で次の刃を受け、薙ぎ払う所作から牽制にはいる。演出上の華やかさすら削いでいるように思えた。
それゆえに圧倒的に見事だった。
槍が二条いる特殊な編成で、全体的に殺陣が複雑化して、それぞれに個性がある。
ゆえに、いらない一手?本当の戦場なら放たないであろう一手が、演出として端々にある(そしてそれもまた見事)中で、
完全に鶴丸に与えられていたのは強者の殺陣ではなかっただろうか…

それを務め上げた役者さんに拍手。

鶴丸国永がそこにいた、というのは、その演出上の存在感をも含めて、今や御物たる墓を暴かせるほどに人を魅了した歴史ある刀剣として、その本分をズドンと見事に板上に再現されたからだと思う。


あれはまさに降霊だった。


4:結論

すごい役者が現れたということだと思う。

しかし、あえてこの記事の中でもできるだけ役者が、だれだれが、とは書きたくなかった。
だってあれはもう鶴丸国永だった。
人の名を添えるべきモノではなかった。

人の名は勝手に、歴史に残るだろう。
私は私の目に映ったものをただ綴る。

すごいものを見た。


おわり

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