【レズビアンの妊活→出産】つらつら「精子ドナーについて」

こんばんは。ゆりです。
今日はレズビアンである私が妊娠に至るまでに避けて通れなかった、精子ドナー探しについて少し書いてみます。

私は初めて女性とお付き合いするようになった20代後半あたりから、女性パートナーとの幸せな未来を想像してきました。そして、そこには「子供がいたらいいな」と常に夢見てきたわけです。
当然ながら私たちレズビアンが妊娠するには生物学上の父、精子ドナーが必要となります。当時、既に国内外の精子バンクや個人の運営する精子提供サイトなどの選択肢もありましたが、私はそれらはどうもしっくり来ず。やっぱり自分がよく知る人(or これから知ることができる人)から選びたいなと思いました。その方が安心だし、自分とパートナーに何かあった時に、セーフティーネットになってくれるのであれば子供にとっても良いと思ったからです。

なので、旧来の男友達や、知り合ったゲイ友達の中で、この人はいいなと思った人には、20代後半から、「将来精子提供してくれないか?」というような相談を持ちかけていました。今思うとちょっと変なやつですよね。でもこちとら真剣なんです。(笑)

そこから丸10年以上、試行錯誤の中でパートナーが安定せず、なかなか妊活するまでに至らなかったので一旦はドナー探しも休止していました。が、2020年に現在のパートナーに出会い、自分の年齢や諸々のタイミングも重なって今回妊活を開始するに至りました。
年月も経っていたため、当時私の中で想定していた精子ドナーさんたちの状況や環境も変化しており、一旦0からのスタートでした。正直焦りましたよ。
同級生の男友達はほとんどが結婚して家庭を持っていましたし、ゲイ友達も元々少ない私なので、その中でいいドナーさんに巡り会えるのか不安でした。でも、いたんですよ、持ってこいの人、Dくんが。
Dくん(DはDaddyやDonerの頭文字であり、彼自身のイニシャルでもあるので、今後もDくんと呼びます)は、私がだいぶ前に知り合ったゲイの友達でした。友達とはいっても継続的に会ったり連絡を取るわけではなく、SNSだけで繋がっていました。

彼との出会いは印象に残っています。都内某所でひっそりと開催された「ゲイ男性による子育ての実例報告会」みたいなものがあって、興味があった私は一人で会場に向かいました。そこに同じく単独参加していたのがDくんでした。
Dくんは外国人なので会場でも目立っていました。私は一人で来たので誰かと話したい気分でしたし、帰り道に前を歩いていた彼になんとなしに声をかけ、そこからお茶してみると、すごくナイスガイ(=ナイスゲイ)だったんですよね。別日にもう一度会ったりもしましたが、日本が大好きで、新たに取り組む仕事に熱意を燃やすとても活動的な人でした。ただ、当時の自分には彼は少々眩しすぎると言いますか、若干ストイック過ぎる?感じがして。
なんとなく違うかなと思ってそれ以上は突っ込まず、ただSNSで繋がっている関係が何年も続いたのです。

時は流れて、私もそれなりに歳を重ね、精子提供してくれるドナーを再度探す段階になり、ふとDくんを思い出しました。SNSを通じて彼の活動だったり仕事の様子はなんとなく伝わって来ていて、常に好感は持っていたんですね。ただきっかけも何もなく、出会った頃からかなり時間が経ってからの連絡でした。
ドキドキしましたよ。ほら、焦りもありましたし、私もまどろっこしいのは嫌いなので、結構単刀直入にメッセージしちゃいました。
彼からはすぐに返信が来ました。

ちょっと長くなってしまったので、この続きはまたにします。
気長に読んでいただけると嬉しいです。

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