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スウィンギング・ロンドン|須川まきこ《2》|浮遊する時代

 クールとチャーミングが同居するスウィンギング・ロンドンの女性たち。自己プロデュースに長けた女の子たちの自由で華やかな世界へ。

会場風景(以下同)

 ふわりふわり、ひらりひらりと舞うのは、美しいレースのガウン。
 ガウンの中ではたくさんの蝶が舞い踊り、自由に飛び回っているかのよう。

 だが本当の自由を謳歌しているのは、ガウンを広げた女性だろう。
 浮遊感とともに漂う安定感は揺るぎない信念の証。
 時代とは、レースのガウンを広げた先にあるものなのかもしれない。

 オシャレをして集まった三人の女の子は、それぞれの色とテイストで主張しながらも、お互いを尊重し合っている。ガールズ・トークに夢中になっていると、思わず猫たちも集まって来た。

 一人のカリスマだけが時代を創りだしたのではない、そんな当たり前のことを彼女たちは教えてくれる。

 ぎゅうぎゅうの猫たちを従えるのは、大きな花をあしらったドレスをまとったクールで魅力的な女の子。

 遊び心とこだわりを感じさせるファッションと洗練された表情に魅せられ、猫たちでなくても引き寄せられてしまう。

 ファッションを自己表現の手段に変えて、時代を見事に謳歌する彼女たちの浮遊。須川まきこが描く色褪せないスウィンギング・ロンドンの鼓動。

須川まきこ|イラストレーター →Twitter
京都造形芸術短期大学専攻科卒業後、ローマでの個展をはじめ、国内外の企画展に多数参加。紀の国トレイナートのアート祭では南部駅の駅舎に絵を描きJR西日本公認アーティスト駅長に任命。自身も義足であり、義足のファッションショーでは衣装デザインも担当する。得意のモチーフであるランジェリーブランドとのコラボレーション展示では女性のポートレイトスタイル画も描く。画集「Lady Amputee in powder Room」「Melting」「Lace Queen」「ニーとメメ」がある。

熊谷めぐみ|ヴィクトリア朝文学研究者 →Blog
子供の頃『名探偵コナン』からシャーロック・ホームズにたどり着き、大学でチャールズ・ディケンズの『互いの友』と運命の出会い。ヴィクトリア朝文学を中心としたイギリス文学の面白さに魅了される。会社員を経て大学院へ進み、現在はディケンズを研究する傍ら、その魅力を伝えるべく布教活動に励む。モーヴ街5番地、チャールズ・ディケンズ&ヴィクトリア朝文化研究室「サティス荘」の管理人の一人。
Twitter|@lond_me



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作家名|須川まきこ
作品名|蝶のガウン

ペン・アクリル絵の具・ケント紙
作品サイズ|32cm×28cm
額込サイズ|42cm×34.5cm
制作年|2022年(新作)

作家名|須川まきこ
作品名|週末の3人娘

ペン・アクリル絵の具・ケント紙
作品サイズ|18cm×16cm
額込サイズ|30cm×24cm
制作年|2022年(新作)

作家名|須川まきこ
作品名|新調したドレス

アクリル絵の具・アルシュ紙
作品サイズ|26.5cm×20cm
額込サイズ|37.5cm×28.5cm
制作年|2022年(新作)

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