少女の聖域|永見由子|余白に迷う
Text: Kayoko Takayanagi
私にとって「少女」とは、「途中」に立つ存在です。 昨日と今日の途中、こちら側とあちら側の世界の途中に立つ存在、そして通り過ぎるものとしての少女像を思い、絵にあらわしています。
.....永見由子
少女には隙がある。
完全な少女など存在しない。少女は常に余白を抱えている。
隙間からそっと外の世界を覗いたり、余白に何を書き込むか夢想したりしながら、少女は迷う。
不完全であるから、隙があるから、どこへ行くか迷うことができる。
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