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挟み焼いて、愛

小豆の声を聞け
時計に頼るな
目を離すな
何をしてほしいか小豆が教えてくれる
食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべぇ
おいしゅうなれ、おいしゅうなれ、おいしゅうなれ
その気持ちが小豆に乗り移る
うんとおいしゅうなってくれる
甘ぇあんこができあがる

©カムカムエヴリバディ

今月のチートデーおやつは回転焼きにしてみました。

青森では「おやき」と呼んでいますが、本記事での表記は回転焼きに統一します。

元々私は、回転焼きがあまり好きではありませんでした。
というのも、祖父母がよく遠出すると必ずといっていいほど回転焼きを買ってきていたからです。もちろん中身はつぶあん、しかも5個。あんこは嫌いじゃないけれど、さすがに毎回は飽きが来ます。
なので、食べるにしてもクリーム入りの回転焼きを選ぶことが多くあり、今回もしれっと選びました…

冒頭で書いた散文詩は「小豆のおまじない」。朝ドラクラスタはおなじみですよね。
あまりにも続きが気になってついにカムカムエヴリバディを見始め、作中に出てくる回転焼きがめちゃくちゃ美味しそうに見えました。
TwitterのTLにもカムカムのネタバレが流れてきたりトレンドに上がっていたりしていたので気にはなっていたのですが、ここまでじれったくなったのは初めてです。
(雪衣やジョーと同じく朝ドラ沼にハマりそう!出勤前の楽しみになっています!)

おまじないでは「甘ぇあんこができあがる」とありますが、それを引き立たせてくれているのはあんこを包んでいる生地だと私は考えています。
あんこを自分自身に見立てたとき、個性を殺さずしっかりと活かしてくれる存在がないと歩む道は決して生まれません。それが回転焼きならば、ほんのり甘い生地が小豆本来の風味を引き立ててくれるから美味しさが生まれます。
「生地は脇役」ではわけではなく、「あんこも生地もなくてはならない存在であり、何一つ欠けてはいけない存在」であることが重要なのです。

3代目ヒロイン・ひなたはジョーとるいの愛情に包まれて育ちました。
あんこを包んでくれる生地がいなければ、あんこの美味しさは高止まりしてしまいます。

数年ぶりに食べたあんこの回転焼きは生地がほんのり甘くて、つぶあんの香りが口いっぱいに広がりました。

ひなたの道は、暖かく見守ってくれる人たちによって作られていくものかもしれませんね。

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