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続・Adobe Audition

こんばんは。アナウンサーかぶれのセミプロナレーター・虹倉きりです。
Adobe Auditionを導入してから早一ヶ月。月3000円課金して、質のいい音声を作り上げることはできるのか、相変わらず試行錯誤しています。
ですが、慣れというのは恐ろしいもので、前は二時間かかっていた編集作業が、今は一案件一時間程度にまで落ち着きました。

一ヶ月使い続けてみて分かったこともありまして、今回それについて書こうと思います。

※注:Adobe Auditionが何なのかは↓の記事を参照

ノイズリダクションは扱いづらかった

Audition最大の強みであるノイズリダクション。
あれから、頑張ってやってみたのですが、どうも収録音声が消えるという謎現象に見舞われてしまいます。
ググっては記事を読み実践し失敗。専門用語が多すぎて理解に苦しんでいたところ「適応ノイズリダクション」というものがあることが判明。
適応ノイズリダクションとは、ノイズリダクション操作を簡略化したもので、環境音とかを目立たなくしてくれる機能です(要ノイズプリント)

こんな感じで出ます。
普通のノイズリダクションは、音声の折れ線グラフが表示されて、私のような音声技術初心者は何をすればいいのか頭がフリーズするのですが、適応ノイズリダクションは軸をずらすだけで音声を整えてくれます。
最初の頃は、これにプラスして「自動クリックノイズ除去」を行っていました。

だいたいこんな感じで出るんですが、しきい値はあまりいじっていないです(いじったら変になりそうで…)

この二つだけでもノイズ除去の慣らしは十分可能。Audacityで録っていた頃と比べて、格段に音質は向上したと思いたいのですが、とあるブログにこんな文言を発見。

適応ノイズリダクションって音丸くなるんだよね(´∀`)

えっマジで?
私の耳では綺麗に録れていたように聞こえたけど、音が丸くなっただけなの?

もう何を信じればいいのやら。

もう一度、先輩ナレーターのむとうさんの記事を読み返してみると「最強」と謳われるリダクション機能についての記事が紹介されていました。

それがこの記事。

最強リダクション機能・クロマノイズ除去

クロマノイズ除去は、周波数に合わせたノイズ除去ができます。
この機能の何が素晴らしいかというと、ゲイン(振幅)調整ができることです。
後ほど触れますが、Auditionの振幅調整は非常に分かりにくく、ボリューム調節をしようにも絶対一回探します。
クロマノイズ除去におけるゲイン調整は、音声を目立たせる側面が強く、各周波数(全て・低・中・低高・高)にフォーカスしたノイズ除去はおろか、音声をはっきりさせてくれるという、まさに最強のリダクションといえます。
ノイズ除去の量も横軸で調節するだけなので、己の耳で確かめながら心地いい音声に近づけるのが使いやすいです。

それぞれの除去機能を使ってみて思ったこと

( 'ω')全部使えばいいんじゃね?

クロマノイズ除去は基本の慣らしにはちょうどいいけど細かいノイズは残っちゃう。
適応ノイズリダクションはある程度綺麗にしてくれるけど音が丸くなる。
クリックノイズ除去に至ってはどの辺りで適応しているのかが分からない。

ボリュームの上げ方は分かったし、とりあえず全部投入すれば綺麗になると思いました。
それを案件でやってみました。
悪くありませんでした。

これからは「クロマノイズ」「適応ノイズリダクション」「自動クリックノイズ除去」の三つで慣らしていくことにしました。

そういえば、Auditionに乗り換えてから新たにボイスサンプルを作りまして、ありがたいことに新たなお仕事を獲得することができました。
リップノイズが発生してもきちんと消せるし、慣らし機能はあるし、前よりも質の良い音声は作れるようになったのかな?と思います。大きな一歩です。

分かりづらすぎる表示

ここまで、結構Auditionを褒め称えたのですが、当然ながらマイナス部分もあるわけで。

何が分かりづらいって、振幅調整が分かりづらいんですよ!!

これが振幅。音声編集ウインドウの端にしれっとあります。
導入当初は振幅がどこにあるのかが分からず「ボリューム調整できないのかな?」と思ったほどです。Audacityはトラックラベルの下にあったんですけど、影が薄いとちょっと困るかなと思いました。

あと紛らわしいのが虫眼鏡。

縦矢印が振幅、横矢印が編集ウインドウの拡大縮小。
Auditionの編集ウインドウは時間ごとに拡大縮小ができ、リップノイズの除去時にはこの拡大縮小が欠かせません。

ただ、どうして虫眼鏡の位置を隣同士にしちゃったんだ…

拡大しようとして間違えて振幅を上げてしまう事故が多発し、私の中で紛らわしいと大変話題になっています。

隣同士でも別に構わないんだけどさ…せめて振幅表示を別アイコンにするという案は出てこなかったのでしょうか?

この二点だけがちょっと不満です。まぁ、慣れるとそうでもないんですけど、初見殺しとして触れさせていただきました。

最後に聴き比べ~♫

Adobe Auditionで収録した音声を聴き比べてみましょう!

①「適応ノイズリダクション」「自動クリックノイズ除去」で慣らした音声

②「クロマノイズ除去」で慣らした音声

皆さんはどっちの音声が聴きやすかったでしょうか?
今後の参考としたいので、率直な意見をお願いします…!

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