コロナ禍で増えてきている骨葬とは?

どうも、曼陀羅キリコです。
お久し振りの更新となります。

コロナが蔓延る世になって随分経ちますね……
私の勤めている葬儀社でも度々コロナで亡くなられた方の搬送があります。

葬儀社によっても対応は様々だと思うのですが私の働いている所では基本的にコロナで亡くなられた方は弊社の中で指定された(コロナのご遺体だけを安置する)場所でご安置の後ご火葬、しかしながら火葬場からコロナの方のご火葬は時間が指定されている上、火葬場が所有している火葬炉の数も限られているので死亡者数が多いとご火葬して故人がご自宅に戻られるまで数日を要する事もしばしば……
1日でも早くご自宅に帰してあげたいたいうご遺族のお気持ちを思うと本当に胸が痛みます。
お式は原則行わず遺族のご希望があれば後日骨葬という流れなのですが今日は骨葬について現役で働いている私なりにご紹介できればと思います。

◆骨葬とは◆
文字通り「骨」になってから行う葬儀の事です。

◆骨葬を行う例◆
地域によってはまだ骨葬を執り行う場所もありますが現代ではなにかしらの理由でやむを得ず先に火葬した場合に行われることが多く、私が携わった例としては先述したコロナをはじめ亡くなられてから日にちが経ち腐敗が激しかったり、又、海外でお亡くなりなった等があります。

◆通常の葬儀と骨葬の違い◆
大きな違いとしては通夜がない1日葬となります。
通夜とは遺族が故人と過ごす最期の夜という意味合いがあります。
なので骨葬の場合はそれがなく、葬儀にあたる戒名授与等をすべき本葬(所謂告別式)のみを執り行う事となります。

◆実際に骨葬をされたお客様とお話してみて◆

通常ですと火葬場へ向かって火葬をする為、希望の日程やお時間にどうしても叶わない場合があるのですが骨葬となるとそれがないのでご親戚や参列して頂きたい方々のご予定にあわせることができたという声は聞きます。
只、お寺の都合もあるのでそこは100%とはいかないですが……
私が携わったお客様の中でも子供が海外で仕事をしていて直近だと帰国するのが難しいからと半月後に、というのもありました。

◆骨葬を行うにあたっての注意点◆

やむを得ない事情で先にお骨なってしまった場合は仕方ないと思うのですがやはり、骨葬はあまりよろしくない(ちゃんと体がある状態で読経、供養、戒名授与を経てお骨にするべき)と考えるお寺もあります。
なのでお付き合いのあるお寺があればどういった事情で骨葬となったか等をちゃんと説明しなければなりません。
只、今はお寺も柔軟に対応して頂ける所が増えたのでしっかりお話をしていればそれほど嫌な顔をされることは無い印象です。

又、故人と対面できる通常の葬儀と違い、既にお骨になっているので参列頂くご予定の方へも骨葬であると予めお伝えしておいた方が良いでしょう。

如何でしたでしょうか?

・お付き合いのあるお寺があればどういった事情で骨葬にするかをしっかりとお話しする。
・葬儀の日程は急がなくても参列者や遺族の予定にあわせて決めることができる。
・参列予定の方には予め骨葬であることを伝える。

とにもかくにも各所へしっかりお伝えする事が大事ですね。

一部地域を除いて骨葬はやむを得ない事情で行われる事が多い印象です。
できればちゃんとお別れの場が取れる方が良いなとここの所感じている日々です。

早くコロナが収束しますように……

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