「花束みたいな恋をした」感想

この映画グッサグサに刺さった。刺さり過ぎて2回見に行った。 2回とも2人が噛み合わなくなってきた後半、ずっと涙が止まらなかった。1人で観に行ってよかった。見終わった後は自分の恋愛を肯定されたような温かい気持ちになった。私の恋愛は花束だったんだなあ。この気持ちは自分だけじゃなくみんな感じるものなんだなあ。

私は大好きなまま別れた恋人がいて、付き合ってた2年間絹と麦の2人みたいにキラキラしてた。この経験がなかったら、もうちょっと若かったら、恋愛経験は乏しいし刺さらなかっただろうなあ。でもそれはそれでこんな恋愛したいな、菅田くんと架純ちゃんかわいいな、っていう意味で楽しめたかもしれない。

正直、麦くんと絹ちゃんは魅力的かって言われるとそうは思わない。麦くんと絹ちゃんを好きかって言われると特に好きではない。取ったチケットをほって昔デートしたことこのある男の人について行くし、親のお金で同棲ってどうなの、とか大学卒業しても親から仕送りしてもらってるのか、とか。初めて会った男の人の家上がっちゃうんだ笑。でもそこもリアルで周りの友達もこんなもんだよな〜って思ったり。絹は浮気してそう言ってる人いたけど私もそう思う笑。
でも2人はお互いにすごく思いやりがあって、すれ違ってもお互いどうにか尊重しようとしてて。そうじゃなかったらとっくに喧嘩別れしてるよなあ。

この作品色々なカルチャーが出てくるけど私はあまり通ってきてないし、知らないことも沢山出てきたから、わかる人はさらに楽しめたりするのかな。
でも私は2人は趣味だけで繋がっていたとは思わなくて。趣味は恋するきっかけで、恋は愛するきっかけで。恋愛と結婚は別とかそういう話ではなくで、本当にただただタイミングなのかな。

一回別れようかなって考え始めたら相手のことをを考える時間がすべて別れるかどうか考える時間になっちゃう。もうその時点でしんどいな...
麦くんの「他にして欲しいことない?映画とか。」つらい。そういうことじゃないんだよ、一緒に楽しみたいことはあってもそれはして欲しいことじゃないんだよ。

最後のお互いに手をひらひらってするラスト、泣ける。2人ともすぐに違う恋人ができてるとことか、軽く元カレ、元カノって言えるとこ笑っちゃうけどそれも逆にいいな。

土井監督、菅田くん、架純ちゃんが花束の意味を生物だからいつか枯れてしまうもの、一瞬のときめきという風に捉えているというインタビューを見て、そうか、逆にそういう捉え方があるんだって驚いてしまった。"これから生きていく糧になるキラキラした経験"とか"花束みたいに心が温かくなるものを残してくれた"って意味に捉えていたから。タイトルですら見た人の数だけ解釈があるんだろうな。

映画館にほとんど行かない私がこの作品に出会えたことに感謝!菅田くんに注目して観に行った自分えらい!!
菅田将暉くんと有村架純ちゃん2人の演技は最高だし、美男美女なのに"普通"を体現してるの凄い。この映画の色味も好きだし、最後に主題歌的な歌詞がある物が流れないのもよかった。
これはあなたの物語的にうたっていたけど本当にそうだなあ、多くの人が自分の為の物語だと感じられる映画なんだろうなあ。素敵な作品に出会えた。DVD出たら欲しいな...

影響されやすいミーハーなのでこの映画の半券栞にしてるし、クロノスタシス聴いてます笑。

菅田くんこれからも注目していきたい。
とりあえずコントが始まる観てます。
やっぱり菅田くん架純ちゃんいいな。

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