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地元の自然公園で縄文と意外な出会い-環境と文化のむら

お天気が良かったので、秋田県五城目町にある自然公園に散策にでかけました。

帰りにちょっとトイレを借りようと、自然公園の管理棟らしき建物に入ってみると地元の縄文遺跡の出土品などが展示されていました。

展示室に入ってびっくり!

漆塗りの土器、弓、クシの他、
固まった漆が残っている壺、漆塗りのパレットとして使った皿など
漆関係の出土品がずらり。

そして、漆を濾すのに使った編布(あんぎん)がありました。これはとても珍しいものです。

これらの出土品は秋田県五城目町の縄文時代の遺跡「中山遺跡」といいますが、漆の歴史を扱った書籍にも紹介されていませんし、インターネットでもほとんど情報がありません。

この遺跡からは漆以外にも太刀や勾玉などが出土しています。

本当に驚きました。

展示室には縄文人がどのように漆を使っていたのか、模型で再現されていましたが、基本的には今と変わっていないんですね。

数千年も前から綿々と続いてきた日本の漆文化。
途絶えさせることなどあってはならない、改めてそう思いました。

それにしても漆って不思議です。漆の振興に携わるようになってから、漆つながりで人と、モノと、機会と、さまざまに不思議なご縁が続いています。

漆は接着剤として使われてきましたが、私と様々なものをくっつけてくれています。

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