【八代センターサウナ】激ヤバ!熊本ローカルサウナ【写真あり】
まず、第一に、看板の「24時間営業」は嘘だ。16時からの営業である。入り口に黒いフィルムのようなシートが貼れて、中の様子は確認出来ないが、漂うのは荒廃した雰囲気。
熊本県八代市にあるは「八代センタービル サウナ」。激動の時代に建てられ、数々の男たちが汗を流したであろう超ローカルなサウナだ。
扉を開けて中に入るも、誰もいない。
「すいませーーーん」
返事が無い。
「すいませぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんんんんん!!!!」
中から少し痩せ型の70歳くらいの男性が登場。聞けば、ここのオーナーだという。
「今、サウナ機入れたとこだから。もうちょっと待てば良い温度になるよ」
と言うので、しばらくロッカールームで待たせてもらうことにした。
ロッカールームもなかなかの年季の入り具合。
タバコの煙でロッカーや椅子などは黄ばんでいるし、本棚も漫画はいつの時代のものかも分からない。
「サウナ室もこんな感じなら、困ったもんだなあ」
サウナ室が暖まるのを待っている間、オーナーと少し話をしたところ、やはりこのサウナもコロナウィルスの影響で、客足がめっきり減ったそう。常連さん達もサウナから飲み会に行くコースが定番らしいのだが、なんせ居酒屋が開いてないため、サウナに来る人も減っているとのこと。
待つこと40分。サウナ室が暖まったと言うため、入浴セットをもらう。
料金を支払いますと言うが、「後でいいよ」と言われたので、ロッカーに荷物を入れる。
入浴セットを確認すると、バスタオル、フェイスタオル、浴衣、歯ブラシまである。サウナに行く時にはタオル一枚しか持っていかない私からすれば、至れり尽くせりの待遇だ。
いざ、入浴!
浴室自体は、清掃が行き届いていて、とても綺麗だと感じる(奥の浴槽は使われていないみたい)。
入る前にオーナーから「お湯が出るまで時間がかかるからね」と言われたことを思い出し、しばらくお湯を出して、体を清めて、いざサウナへ。
サウナ室は、ものすごく綺麗でしっかりしている印象。
扉を開けてみると、110℃に熱された風が顔に当たる。
向かって左に一段。向かって右に二段。
10人くらいは入れそう。サウナマットも綺麗にされている。何より人がいない広いサウナ室を独り占めである!
カラカラに乾いたサウナで110℃という高温。
世に言う「昭和ストロング系サウナ」。せっかくなので二段目で寝ながら堪能させてもらう。
いつもは座りながらしか入れないけど、今日は寝っ転がりながらサウナできるなんて!と感動しながら、じっくり汗をかく。110℃もあると、すぐ汗が出てきて、「これは長くは入れないなあ」なんて思いながら、天井をみながらぼうっとする。最高の幸せだ。テレビの音も気にならない。
7分ほど入ってから水風呂へ。
手前の浴槽にはお湯が張ってあって、奥が水風呂。
水風呂の縁にも桶が置いてあったので、汗を流して入水。
オーナー曰く、地下水を組み上げているそうで、蛇口から出る水は飲めるらしい。水風呂の温度は肌感覚で16℃くらい。この日は豪雨だったので、地下水も冷えてるみたい。最初は凄く冷たく感じたけど(自分の最適水風呂温度は18℃だ)、慣れれば気持ちよくなってくる。
ととのい椅子は無かったので、浴槽の縁に寝っ転がり休憩。
外気は無かったけど、たまに当たるお湯が暖かくて気持ち良い。5分ほど休憩して、またサウナ室へ。
また、二段目で寝サウナ。
この寝サウナができると言うのは、なんと幸せなことか。しかも、しっかり乾いたサウナマットの上で!
いつまでも居たくなる空間だけど、汗はすぐ出て脈も早くなる。体は「限界だよー」と言っているみたいで、10分ほどして水風呂→休憩を繰り返す。
5セットほど繰り返すと、常連さんだろうかお客さんが入ってきたので、上がることにする。
着替えて、受付で1,500円を払って、オーナーにお礼を言って帰路につく。
サウナで1,500円でちょっと高めの印象だけど、ほぼ貸切で昭和ストロングなサウナを心ゆくまで堪能できたから、むしろお買い得かな?
オーナーは、後継が居ないからいつまでできるか、って言ってたけど、こう言うサウナはずっと残って欲しいなあ。
※写真はオーナーの許可を得て撮影しています。