きらりん

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ディケンズ『ディヴィッド・コパフィールド』素人が19世紀イギリス人の人生について語りたくなるあたり、やはり世界の名作はただものではない。

マジシャンじゃないほう  ディケンズ『ディヴィッド・コパフィールド』を読んだ。最初にこの作品を読んでみたいと思ったのはずっと前、テレビで見たマジシャンの名前と同じだったから。小説はマジックとは何の関係もないだろうとは思いつつ、いつか読んでみたいと思っていた。その後、以前読んだ漱石の『二百十日』(夏目漱石『二百十日』の圭さんに感じる悲しみについて| きらりん (note.com))にもディケンズの名前が出ていたここともあって今回頑張って読了した。そこで記念の感想文。 長大な

    • 映画『ポテチ』

      留守番の暇つぶし  夏休み、一人で留守番をしながらアマプラでポテチという映画を観た。アマプラがお勧めしてきた理由は多分、先月くらいに『アヒルと鴨のコインロッカー』を観たからではないかと思う。  伊坂幸太郎さんの小説は愛読しているが、この作品が映画化されていたのは初めて知った。自分から観ようと思ったわけではない留守番中の暇つぶし。最近は自分から動かなくても「おすすめ」という名のもとに見聞きすべきものはどんどん向こうからやってくる。少し怖い。さりとて、外は暑いから外出する元気も

      • 夏目漱石『二百十日』の圭さんに感じる悲しみについて

        「華族や金持ちがさ」 「あの下女は単純で気に入ったんだもの。華族や金持ちより尊敬すべき資格がある」 「そら出た。華族や金持ちの出ない日はないね」 「いや、日に何遍云っても云い足りない位、毒々しくて図迂図迂しい者だよ」 「君がかい」 「なあに、華族や金持ちがさ」 「そうかな」 「例えば今日わるいことをするぜ。それが成功しない」 「成功しないのは当たり前だ」 「すると、同じ様な悪いことを明日やる。それでも成功しない。すると、明後日になって、又同じ事をやる。三百六十五日でも七百五

        • テスト

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        ディケンズ『ディヴィッド・コパフィールド』素人が19世紀イギリス人の人生について語りたくなるあたり、やはり世界の名作はただものではない。