仏壇・仏具が生き残っていく戦略を考えてみよう
こんにちは。
本日は、「仏壇・仏具が生き残っていくための戦略」についての投稿をしたいと思います。
1.本記事でのゴール
読者の方々が本記事を読み終えた時のゴール(状態)としては、下記となります。
・仏壇や仏具に関する現状や問題点を把握している状態
・今後、仏壇や仏具のサービスが実践すべき戦略や施策を理解している状態
なので、そのことを念頭に置きながら、ご覧いただければと存じます。
それでは、進めていきましょう。
2.生き残りをかけて試行錯誤する仏壇・仏具屋
最近、次のようなニュースを見ました。
新潟市東区木工新町の阿部仏壇製作所が、工場併設の店舗をリニューアルした、というニュースです。
リニューアルの内容としては、キッズスペースや授乳室を新設し、子ども向け雑貨の品ぞろえも強化したとのことです。
今回のニュースだけではなく、消費者のライフスタイルの変化で、年々、需要が減少傾向にある仏壇・仏具のビジネスにおいて、各社、生き残りをかけた新たなビジネスモデルを試行錯誤しています。
そこで、本記事では、日本の仏壇・仏具ビジネスが抱える課題と、その課題を解決するための施策について話していこうと思います。
3.仏壇・仏具が抱える課題
仏壇・仏具は、一体、どのような課題を抱えているのでしょうか?
私は、次の2つが主な課題だと考えているので、順番に見ていきましょう。
(1) 需要の減少
近年、日本では人口減少や、国民のライフスタイルの変化により、仏壇・仏具への需要が減少傾向にあります。
こちらのグラフは、仏壇・仏具を含む宗教用具小売業の売上高(市場規模)の推移ですが、年々、減少傾向にあり、1994年から2016年にかけての約20年間で市場規模は半減しております。
また、需要の減少は今後も続くと考えられます。
こちらのグラフは、世界の主教人口の増加率ですが、2015~2060年の間に、イスラム教を始め、キリスト教、ヒンドゥー教、ユダヤ教のすべてが軒並み人口数の伸びを示したのに対し、仏教徒だけが7%の減少と予測されています。
この人口には、日本の仏教徒も含まれていますので、仏壇・仏具の市場は、益々、厳しくなっていくと考えられます。
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