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夏至・三候 7/2 〜 7/6 半夏生

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三候 7/2 〜 7/6 半夏生

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第三十候 7/2 〜 7/6 半夏生(はんげしょうず)

オリジナル候

與杏樹看著夕陽談談人生。

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奈良は空が広くて夕陽が綺麗に見える。この季節はまだまだ日が長くて、夕方仕事を終えてから、ぶらぶら散歩するのも楽しい。連日の猛暑でさすがに昼間に出歩く気持ちにはならない。それでもお日さまの匂いがするふかふかした洗濯物を畳むと太陽のありがたさを実感する。

この人間の気まぐれさを太陽はどう思っているのだろう?今年は早々に梅雨明けして、何だか気が抜けたというか「もう終わったん?」と半信半疑な感じ。

洗濯物を取り入れて晩ごはんの準備をしてから散歩に出かける。お気に入りの杏の樹に挨拶をして、ぐるっと公園を一周する。珍しく野良猫にも出会った。三毛の可愛い子。近づいても離れないのは暑くて面倒くさいからなのか?それとも気を許してくれているからなのか?

6月はあちこちから友人たちが奈良まで訪ねに来てくれた。新しい街を案内するのにも、もう慣れて相手に合わせていろいろプランを立てるのも楽しい。そして、お気に入りの杏の木の下でいっぱいおしゃべりも楽しんだ。ひとりの時も誰かと一緒の時も杏の木は物言わず、ただ黙って静かに話を聴いてくれている。

心がざわざわするときは、お気に入りの木の下でボーッとすると段々と心が鎮まって、自分が本当はどうしたいのかがわかるようになる。別に木は何もしてないし、何か答えを教えてくれるわけでもない。ただ、そこに在るだけなのに。なぜだか目の前が明るくなって元気が出てくる。

自分の仕事も木のようにあれたらいいなと思う。星を読み、同じ時間を過ごす中でその人が自分自身と深くつながって、本来の流れに乗っていく。そのきっかけや助けになれたらいい。


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