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魂がこの世に割り込んだ瞬間はいつなのか?

占星術にはレクティフィケーションと呼ばれる出生時間の割り出し・修正をする技法がある。その人が母親のお腹にいたときから現在までの人生で起きた出来事やそれによって体験した心身の変化と星の配置を検証し、占星学的な出生時間を割り出していくのだ。

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やらなければならないことがあるときに限って、やりたいことが見つかって、ついついそっちに気を取られてというか、結局はやらなければならないことはいったん脇に置いて、やりたいことを優先してしまう。悪い癖なんだけど、これがなかなか治らない。

治らないどころか、ひとりで仕事しているせいもあって、誰からも注意されたり、咎められたりもしないので、やっぱりやりたいことをやってしまう。

気分転換に見始めた人物ドキュメンタリーに夢中になり、気付くと出演者の星回りを頭に思い描いていた。だいたい当たりがついたところで出生データを調べ、仮のチャートを作成する。そこから、ひとつずつ検証していく作業に入る。

語り口調やファッション、身体の使い方や仕事の仕方、日々のこだわりや生活習慣、番組内で伝えられる出来事とその日時も追って、当時の状況と星回りに符合が無いか調べていく。

無心になってやるこの作業が本当に楽しくて時間を忘れる。アスリートなら、これまでの戦績を調べ、作家や映画監督なら代表作や受賞歴を調べる。作品を観たり、読んだりしながら時間をかけて出生時間を割り出していくこともある。

マニアックというか、逃亡犯を追い詰める刑事のごとく、相手に肉薄し、小さなことも見逃さず、ヒントになりそうなことを拾い上げていく。きっと興味がなければ誰もやりたがらない作業だろう。

こういうときの集中力と執念みたいなものって普段の自分からは全く想像できなくて、まるで「中の人」がいるんじゃないかと思うくらいだ。

誰かがこの世に産声を上げた瞬間を人生に起きた出来事と星の動きから逆算し再現していくこの技法は複雑だけどやっていて飽きることはない。

良き師匠に出会い、星の学びを深め、たくさんの方にお会いする中で出生時間をご存知ない、引越しなどで母子手帳を紛失された、もしくは出生時間をご存知の親族がいらっしゃらないなど、様々な理由で出生時間がわからないという方からレクティフィケーションのご依頼をいただくこともある。

この技法を知って、まだ日が浅かった頃にレクティフィケーションをさせていただいた方がリーディングを終えてから母子手帳が見つかったそうで出生時間を確認したら分単位でピッタリ合致していたとお知らせくださったことがあって驚いた。そこからこの技法に興味が出て、もっと深めたいな〜と思い、今に至る。

レクティフィケーションで導き出す出生時間は、星たちの配置が暗示する内容と人生に起こった出来事が符合し「その人の魂がこの地球で生きていくと決心し人生が始まった瞬間」を表す。

毎回、この瞬間を導き出すとき、何だかお産婆さんになったような気持ちになる。昔、前世でお産婆さんをやっていたと教えてもらったことがあるんだけど、あながち間違ってはないのかも?!

今日は6月6日は芒種。仲夏の始まり。
梅雨らしい、しっとりした雨の一日でした。
リーディング&星レッスンのご案内はHPをご覧くださいませ ♬
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