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選ばれなかった未来・スピノザ「エチカ」ゼミ

今日は節分、明日は立春。春の訪れと共にまた新しい旅が始まる。といっても、このご時世なので気軽に海外に行けるわけでもない。今度の旅は2冊の文庫本と一緒に出かける気軽な旅。だけど、約2年に渡るけっこうな長旅だ。

今春4月6日から始まるまるネコ堂ゼミ・スピノザ「エチカ」に参加することにした。ゼミの日程や参加方法などの詳細はこちら

スピノザの「エチカ」上下巻を2021年4月6日〜2023年3月7日まで月一回・全24回で読むという試み。スピノザのことを知ったのは去年参加したまるネコ堂ゼミ・國分功一郎「中動態の世界」がきっかけだった。ゼミが終了してからも、なかなかその熱が冷めず、関連書籍を読んだりしているときに「エチカ」を読みたい気持ちが高まって来た。みんなで読む面白さや楽しみをゼミで味わった、その余韻もあって一人で読むというのも何だかな〜と思っていたところにゼミ開催の知らせをいただいた。

こういうときは、まず迷わず乗ってみるのが大事で、だいたいが「ほらっ、あのときやるって決めてよかったよね〜」という結果になる。今回もたぶん、そんな感じなんだろう。

「エチカ」が手元に届いたのが、ちょうどスピノザの誕生日だったという偶然も読む気をそそられた。ちなみにスピノザのネイタルチャートはこちら↓

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今も手元にある「エチカ」をパラパラめくってみる。哲学書なんだけど、たまたま開いたページにそのときの自分にピタッと来る言葉があったりして、ビブリオマンシー的な使い方をしてみたりもしている。読み方にルールは無い、自分が面白いように、楽しいように読む。毎回ゼミに参加する中で万人に通ずる「正しい読み方」があるわけではないのだということを知った。

読み始めた頃と読み終えた後の自分の変化も本を読むことの楽しみだし、その道中を共にする誰かがいるというのは心強かったりもする。そして、一人では気づけなかった発見やいろんな人の考えや読み方に出会うこともゼミの醍醐味だと思う。

西洋の占星学を学んでいく中で西洋哲学にふれる時間を持つことはとても大事だ。その入り口としてスピノザはいいんじゃないかなという予感がする。哲学書を読むことで養われる「読む力」はチャートを「読む力」と通じている。

ちょうどこのゼミが終わる頃、土冥のふたつ星がお引越しする。土星は魚座へ、冥王星は水瓶座へ。その頃、どんな世界、どんな自分が待っているのかはわからない。わからないけど、わからないことを面白がりながら読んでいきたい。


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