Whyがない!

ブラック校則がブラックなのは、我慢させるだけだから。そう、理不尽。

我慢して、その先にいいことがあれば、我慢する価値がある。たとえば、サッカー選手に、走り込みをさせる。試合に出て、後半まで走れるように。後半まで走り続けられないと、交代させられる。それが嫌だから、我慢して走り続ける。これならまったく理不尽ではない。

ただ書き写すだけの宿題、しかも膨大な量の。これは、ブラック宿題。教師が机の上にノートを積み上げても、生徒の頭の中にはなにも積み上がらない。教師は仕事したフリ、生徒は勉強したフリ。無意味だが、まだそんなことをして喜んでいる教師はいる。

whatとhowはあるが、whyがない。
単語を覚えろ。what
10回通り書け。how
以上、と。
生徒はシャーペンを使って指の筋トレするだけ。
で、覚えない。

なぜそれをやるのか?
答えられないのなら、やらなくてよし。何も考えず、ただ権力者のイヌになるためのトレーニングなら意味はあるが。

教師が生徒に何かをやらせるときは、常にwhyを提示すべきだ。提示できないのなら、それは調教にすぎない。ブラック校則に疑問など持たず、ひたすら上に服従するというトレーニングだ。社畜養成をしたいのなら、それでいいだろう。僕はつきあわないが

新学期、最初の授業で、なぜ英語を勉強するのか生徒と考えた。グループでも話し合ってもらい、それぞれ発表してもらった。どの意見も、イマイチ。それでやる気になるか?なりませーん。もう一回、話し合ってもらった。二回目の発表では、多少、いいものがあったが。WHYを明確にしてから、新年度はスタートしようと思っている。

さて、ブラックという言葉。かつて、黒人の同僚が言った。なんでも、悪いものをブラックというのはよくない、と。たしかに。

ブラックにかわるどういう言葉がいいだろう。来週、生徒たちと考えてみよう。


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