旅行の記憶とお勉強

旅行に行っている間、
朝食の時間や部屋の番号など、
記憶しなければなりません。

で、旅行から帰ってくると、
すべて忘れてしまいます。

しかし、旅行の思い出は一生残るでしょう。

記憶はそう言うものなんです。
用を足したら無駄な情報は消す。
脳のメモリーに余裕を持たせるため。
脳は、賢いんです。

我が校では、英単語の小テストを毎週行います。
合格基準に達しなければ、ペネルティとして、
単語の書写を義務付けられます。
生徒たちはペナルティ回避のため単語を覚え、
小テストを合格すると忘れてしまうそうです。

そう、朝食時間や部屋番号と同じ。

人間は積極的に忘れるんです。
もし今まで起こった嫌なことをすべて覚えていたら、
心を病んで死にたくなってしまいます。

教科書はつまんないんです。
本当に。
なぜならストーリーがないから。
情報の羅列。

人間は、衣食住が満たされると、
ストーリーを求めるんです。
古くは焚き火を囲んでストーリーテラーが神話を語り、
今は映画や劇を見たり、小説や漫画を読んだり、と。

もし、教科書にストーリーがあれば、
きっと、旅行の思い出のような記憶が残るでしょう。
文学の力が、必要なんだと思うんです。

文学、そう、僕の得意なやつ(ニヤリ)

そろそろ、本格的に授業が始まります。
今年は一年生担当、
今のところ、旅行の前のワクワク感に満ち溢れています。

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