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身体にはあまり良くないとわかりつつ、眠る直前、部屋を真っ暗にしたのについついスマートフォンを覗いてしまう事が良くある。

睡眠の質がどうのこうのという話はニュースでもネットでもよく見かけるけど、ぼんやりとした意識の中で、手のひらに収まる四角い形に切り取られた光に照らされると、あぁ、今日も無事に一日が終わったんだなと実感できて、何故かとても、ほっとする。

無事に終わってない日だってある。仕事でミスをしててんやわんやだったり、帰り道に自転車で轢かれて流血したり、決して無事とは言えなかったその日も、ちゃんときちんとおわって、きちんと次の日がやってくる。

思い返してみると、

子どもの時は、夜にトイレに起きてしまった時に、親がまだ起きていることを知らせてくれる、廊下に漏れるリビングの明かりだったり。

働き始めてからは、泣きながらお味噌汁をすするときのオレンジ色の間接照明だったり。

友達と歓声をあげながら見た、夜空に浮かぶ散りかけの花火のつぶつぶだったり。

細切れで断片的で、特記すべきことのない、なんてことのない光に、昔も今でも支えられているなと、いまこの瞬間も、思っている。

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