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それでも世界は 輝いている

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2019年5月の記事一覧

それでも世界は 輝いている 34話

「ああ、やりやがったな……」

 ジンオウが額を押さえて溜息をつく。由羽は居並ぶメンツを見渡し、ふんっと不機嫌そうに鼻を鳴らす。

「美和、あんたの荷物、置いていくから。必要な物はあっちで買うわ」
 誰もが由羽を見て盛大に顔を引きつらせるが、その足下でのたうち回っている美和を心配する人物はいない。乙姫でさえ、肩をすくめて由羽の肩を叩く。
「由羽、よろしくお願いします」
「分かってるって。乙姫は、三

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