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天生諷★小説
2019年5月5日 22:32
「ああ、やりやがったな……」 ジンオウが額を押さえて溜息をつく。由羽は居並ぶメンツを見渡し、ふんっと不機嫌そうに鼻を鳴らす。「美和、あんたの荷物、置いていくから。必要な物はあっちで買うわ」 誰もが由羽を見て盛大に顔を引きつらせるが、その足下でのたうち回っている美和を心配する人物はいない。乙姫でさえ、肩をすくめて由羽の肩を叩く。「由羽、よろしくお願いします」「分かってるって。乙姫は、三