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"保育"にも種類がある。入園や実習先探しの際の参考に!

こんにちは。希空です。

いきなりですが、保育の方法にはいくつかの種類があることを知っていましたか?各保育法ごとに、子どもの成長や保育に関する考え方がことなり活動内容も異なります。

保育学生ではありますが授業で細かく習ったことがなかったので調べてみました。今回は各保育方法の特長と子どもが身に付けられる力、保育士が注意すべきことの3点に着目してまとめました。

一斉保育

保育士が計画したことにクラス全員で取り組み、一体感が達成感を共有する保育。幼児期から日常的に集団行動を経験することで忍耐力協調性が育まれる。そして卒園後の学校生活(集団生活)にも馴染みやすくなる。
しかし、保育士が計画したことを全員で取り組むという特性上、子どもの主体性を引き出すことが困難となる。
対策として、保育士は①子どもをよく観察し、子どもが興味関心を抱いているものを題材にする、②園児一人ひとりが個性的な表現をできるように活動を考える。③計画外の事態にも対応できるように環境を整える。④園児の発達段階を考慮し、全員が取り組めるように配慮する、といったことが重要となる。

自由保育


保育計画を設けず、園児が自分の意志で遊びを決め、実行する保育。
そこにある環境で遊びを見つけるため、発想力が高まる。また自分の考えを表現する力も習得することが出来る。自主性を尊重するため、集団行動が苦手だと感じる可能性がある。そのため、学校生活が始まると集団行動を行うことがストレスとなる場合もある。
保育士は環境設定に注意を払う必要がある。①園児の興味関心に合わせた環境設定を行うこと、②自分から遊び出すことに慣れていない園児が遊びを見つけられるきっかけ作りをする、③子どもの遊びが発展するように声掛けを行うといったことが求められる。また個人を尊重するため、園児同士のトラブルも多くなる。卒園後の学校生活を見据えて、他人との関わり方についてもフォローしていく必要がある。

異年齢保育


年齢の違う園児が同じ教室内で生活・活動する保育である。一斉保育の保育園でも昼食後など時間を設定して行われている場合も多い。年下の園児は年上の園児を慕ったり遊び方を真似して発達していく。年上の園児は年下の園児を可愛がったり、お世話をしたりなど思いやりの心を学ぶ。しかし、年上の園児にとっては年下との園児と関わる比重が増えると発達に影響がでる場合もある。そのため、5歳になると5歳児クラスで生活し、卒園後の学校生活に備える園も多い。
保育士は様々な年齢の園児全員が安全に、楽しく遊べるよう環境設定を行う必要がある。また兄弟間に見られるような、年上だから…と年上の園児の行動を抑えることがないように配慮する必要がある。保育士を多めに配置するなど、全員の園児が満足できるよう配慮する必要がある。

担当制保育


乳児クラスでよく行われる保育方法で、各園児に担当の保育士を決める保育である。特に乳児期は、園児と保育士の愛着関係・信頼関係の形成がその園児の人格形成にも大きな影響を与えることから、同じ保育士と生活をともにすることで保育園が安心できる場所であること、自分を守ってくれる保育士が存在することを認識することが出来る。同時に担当の保育士がいない日は不安に感じるなどの問題も生じる。
保育士は①担当の子どもと愛着関係・信頼関係を築くこと、②担当以外の子どもについても情報交換を行い、担当の保育士が休みの日に代わりに保育することができるようにしておくことが重要である。

モンテッソリー教育


イギリスで考案された教育方法で日本でも採用している園が多い。子どもの発達段階を意識し、その段階に対応した教具で子どもの発達を促す。そのため発達の機会を逃すことなく発達することが出来る。
保育士は子どもを観察に、興味関心・発達段階に適した教具を与えることが出来るように知識を習得しておく必要がある。

統合保育


健常者と障がいを抱える子どもを一緒に保育することである。健常者と障がいを抱える子どもが共に生活することで、思いやり感謝の心が育まれる。園児は自然と、様々な問題に対してどうすれば皆で楽しむことでできるかと考える思考を持ち問題解決能力も高まる。
保育士は障がいを抱える子どもについての知識をもち、サポートしていく必要がある。

複式保育


4歳児と5歳児など年齢の近い園児を一緒に保育する方法である。小規模保育など園児が少人数のところで行われる。異年齢保育に比べ、年齢差が少ないためより互いが刺激し合って成長することが出来る。
保育士は園児の発達段階に合った対応が出来るように、事前に準備をしておく必要がある。

まとめ

園の方針や規模などでそこで行われる保育方法は異なる。全ての方法にメリット・デメリットがある。そのため一斉保育と異年齢保育のように複数の保育方法を掛け合わせてメリットを増やす、デメリットを打ち消すなどの対策が有効かもしれない。しかし複数の保育方法を混合することで園児の混乱を招かないように最大限の配慮が重要である。

最後までありがとうございました。
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