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「どうせ社会は変えられないなって誰が言った?」読者メモ

著者の熱さが入っている本です、学者の方なのですが、堅い文面ではなく、熱さが前面に出ており、平易な言葉でとても分かりやすく、想いや主張が述べられていました。面白かったです。

ベーシックインカムとベーシックサービスの違いはお金を配るのかサービスを配るのか、の違いで、ベーシックインカムは財源がとてもかかるので現実的には難しいが、ベーシックサービスはそこまでは財源がかからないので、現実的でもある、確かにそう感じます。

ベーシックインカム→生活に必要なお金を全世帯に配る(日本だと月額12万ぐらいだが、それだと消費税を60%超などにする必要あり)
ベーシックサービス→医療や教育の無償化、住宅手当などの生活に必要なサービスを提供する。(消費税16-20%ぐらいにすれば可能そう)

リベラル系の人ですが、消費税反対、MMTでいくらでも借金してよい、などではなく、もっと現実的な提案なので、これならできそうだとも感じます、財政社会学者という肩書きなので、この辺は表面的に受けそうな言葉で選挙を勝とうとする政治家とは一線を画しています。

非常に共感する内容だったため、選挙の際にどの政党がベーシックサービスに近いのか、なども確認していきたいとも思います。

一方で、選挙、行政が導入してくれるのが良いのはもちろんですが、自分たちでやっていくにはどうしたら良いのか、それも考えました。

本書内でも出てくるWHOの憲章です。

健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも全てが満たされた状態にあること。」を定義しています。

僕の身近には、お金は十分にあるけど、社会との関わりがほとんどない人もいますし、逆に人付き合いは良いし楽しそうだけど、お金で苦労していろいろ制約があってストレスを感じている人、などもいます。

結局、中庸というか、良いバランスというか、良い加減というか、偏らずに自分にあったバランスを取っていくのが良いのでしょうし、そのバランスを悩みながら調節しながらやっていくものだとも感じます。

僕も40を超え、孔子が言うところの「不惑」の年齢を超え、惑わずに人生を進んでいるのか?とも自問しましたが、ここでいう「不惑」は40年も自分と付き合ってきたのだから、自分の性格や特性についてももう十分知っているのだから、自分の生き方についてはもう迷う必要もない、ということだと思ってます。

そう思うと、何か1つのことやブレずにやるんだ!というのが不惑ではなく、自分は流れに身を委ねやすく、がむしゃらに1つのことを根気強くできるタイプでもなく、いろいろ揺れたりするタイプなんだ、ということに迷わなくなりました。

今も不惑で、川の流れに身を委ねる生き方です。そして50になったら「天命を知る」のかもしれません。流れるままに生きるのが天命なのかもしれないし、、、

だいぶずれましたが、ベーシックサービスを自分流で作っていくには、どうしたら良いのか、精神的、肉体的、社会的に健康にいるにはどうしたら良いのか、前から考えていることとあまり変わりません。

①資本主義社会の特性を活かして少しずつ資産を増やしていく(つみたてNISAから始める資産形成ですかね)
安心できるお金があると精神的なストレスもかなり低減され、嫌な仕事を減らせるなどもできるので、やはり大事です。

②肉体的に健康でいるための、日々の運動、睡眠、など予防医療を中心に過ごす。
病気になってから考えるではなく、日々のルーティンで健康になるようにしたいですね(実践しているのは、良いものを食べる、良い調味料にする、好きなヨガをする、ランニングとサウナと水風呂、7時間睡眠などでしょうか)

③社会的な繋がりは今のうちから意識しながら作っていく(老人になってから友達作ろうとしてもできる気がしません)
ともだちはもちろん、常連のお店や地域社会やご近所さんとの関係を大事にしたり、あしなが育英会などに毎月募金したり、など意識的にやっています、自分なりに。いくらでも引きこもれる気もするのですが、そうしてしまうともう戻れなそうだから、これは意識しながらやらないと、と思ってます。

④本を読む、学ぶ。本を読んで知らないことを学んだり、擬似体験したり、と本は自分の人生を豊かにしてくれると本当に思います。若い頃にはほとんど読んでこなかったので、その遅れを取り戻すべく、いろいろ読んでます。
漫画も大好きなので、漫画もめちゃめちゃ読みます。

ではまた本を読みつつ、自分の人生を調整しつつ、ゆるりと寛ぎながら過ごす方法を考えていきたいと思います。

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