日記：ペペルトポロンと白いガム

連日の勤務で疲れた心に効くもの。
それは、セボンスターを開封する瞬間のときめきである。

そう思い立ち、帰り道に寄ったお菓子売り場でとても素敵なものを見つけた。
目があった瞬間、心の中で叫んだ。

「ペペルトポロン！」

TVアニメ、「おジャ魔女どれみ」に登場する魔法のステッキである。
アニメが放映されていたのはかなり小さい頃だったのでストーリーはぼんやりとしか記憶にないのだが、このカラフルな「魔法玉」の連なりに常時ときめいていたのはしっかりと心でおぼえていた。
アニメ、観返したいな。

パッケージを畳んでいたら何かがころん、と落ちてきた。
白いガムだ。
そうか、この魔法のステッキは食玩という名目で売られていたのか！
（どう見ても主役はおもちゃの方だと思ってしまうが）食玩というものは「玩具をおまけとして添付した食品」なので、メインはお菓子側とされている。

食玩のお菓子といえば、セボンスターのチョコレートも大好きだ。
だけどセボンスターのチョコはピカピカしたピンク色の包み紙でラッピングされているので、このガムの簡素な佇まいがどこか健気に感じる。

無言のガム。 なんだか申し訳なさそうにしてる。

君に会えてラッキーだよ、ありがとうね。
お菓子に魔法のステッキまでついてくるなんて、夢のようじゃないか。

そしてセボンスターも買った。今度友達と「せーの」で開けるんだ。

大人って楽しい。