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明日の夜行バスで京都に行こう13(人参、晩酌)

こんにちは、こんばんわ。aoi kawaです。

旅の疲労が溜まりまくり、何も考えずに船岡温泉に行き、気づけば21時過ぎ。
おいしい夜ご飯、お酒、夜パフェなどと心にまみれた欲望は洗い流せずにいました。

とりあえず早く移動しないとと思い、帰りのバスを調べるとかなり本数が減っていてヒヤッとしました。
終バスという概念が完全に抜け落ちていたんですね。
ひとまず、少し待てばホテル方面のバスがあったので一安心。

ようやく来たバスに喜んで飛び乗ると、なんとここで初めてバスを間違えました。

バスの前の方の席に座って、電光板をぼんやり見ていたら、来た道と違う気がする。
すぐにグーグルマップで確認すると、案の定、左折すべき交差点を直進していたのです。

慌てて降りて、再度調べ直しようやく正しいバスに乗れました。
ただでさえ時間がない時に限ってロスしちゃうんですよね。

そんなこんなで「素敵な夜の京都の街へくり出すぞ」という私の野望と気力は砕け散り、「もうコンビニでいいわ」といじけてバスを降りたら、1軒ぽつりと灯りがついているお店が。

そこに出ている手書きの看板に目が留まりました。

人参得々セット ¥680
(生ビール・チューハイ・麦焼酎割どれか一杯、串揚げ3本&小鉢2品)

天国ですか??
ただもう時間が22時を過ぎているので睡眠の質を考えるとあまり食べずに寝るのがベスト。

なんてったって、夜行バスで来たし、明日も夜行バスで帰るんだもの。

それに食べるにしても酒と揚げ物はまずいかと理性が働きました。
店の前を通り過ぎ、すぐ目の前のホテルへ向かいます。

が、欲望に勝てず、京都の夜の思い出も作らなければと自分にいい聞かせ入店しました。

お店のご主人がおひとりで切り盛りされている居酒屋で、靴を脱いで上がるとL字の掘りごたつ式のカウンター席かお座敷席を選べるようになっていました。
席に余裕があったので、私はまっすぐカウンター席へ。
カウンター席での1人呑みに憧れていたので、座っただけで楽しい。

早速、得々セットをビールで頼みました。

ちらっと見渡すとカウンターには眠りに落ちかけているサラリーマンと男性のおひとり客、お座敷席には元気なおばあちゃん3人組と、職場仲間らしき年配の男女がいらっしゃいました。

そして、ささっと出てきた得々セット。
お風呂上がりに最高すぎる。
しかもホテルはすぐそこ。
ずっと動き回ってたので、ようやく一息入れられた感じがしました。

以前、京都に移住した人が移住を決めた理由の一つとして、身近にあるご飯屋さんでも歴史があったり、こだわりが詰まっている事に惹かれたということを挙げていたのを思い出しました。

こういう親しみやすくてほっとできるお店開拓したいなぁ。

カウンターで寝かかってるサラリーマンをニヤニヤしながら見ていたのですが、お酒が入り、私も他人事ではないくらい強烈な眠気に襲われ始めました。
ホテルが近くて本当によかった。
ごちそうさまでした。

たった数分の帰路でしたが、横断歩道で向かいから自転車に乗って渡ってきた男の子が、洗濯物を入れた大きなカバンを落としてしまったのを助けるという不思議イベントが発生しました。

お酒を呑んで、気分が身軽だったので颯爽と助けにいったら、爽やかスマイルでお礼を言ってくれたので、こちらまで爽やかな気持ちに。
よかったよかった。

そして、ホテルのカウンターで預けていた鍵を受け取り無事に部屋に帰ってこれました。

テレビを適当につけて着替え、パックをしながらベットイン。

翌日の旅程が全く決まっていなかったので、こういう時のために持ってきていた&Premiumの京都特集を読んで決めることに。
したのですが、数分おきに何度も寝落ちをしてしまいました。

ねむけまなこで全然決まらない中、常盤貴子さんの京都旅行のモデルコースが乗っているページを発見。
そのページを一度読んだ事はあったのですが当時は流し見でした。
一刻も早く寝たいその時の私にはもう大助かり。

何か所かピックアップして、グーグルマップに登録しているうちに、段々楽しくなってきて今日果たせなかったパフェ欲だけは果たそうと胸に誓いました。

そこから自分で何軒か喫茶店を調べて、ぼんやりとだけコースを決め、あとはその場その場で調整しよう作戦に。

1日目に大分詰め込んだから、2日目はゆるくのんびりと。
なるべく早く屋根の下にいる作戦でいきます。
おそらく。

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