夏休み日記
8.10
夏休み初日。昨日まで夏休みブルーでとても苦しかったが夏休みを迎えたらケロッと治った。転職した理由の一つでもある念願の長期休み。
明日から旅行に向かうから今日はその準備をした。黄色と水色のヒラヒラしたワンピースを手に入れて、新幹線の中で読む本を選んだ。準備をしている時が1番楽しいのかもしれない。
ワクワクして眠れなくてアコギを弾きまくったら1弦が切れた。
8.11
全く眠れないあげく朝7時に目が覚める。遠足前の小学生みたいなわたしは可愛い。
旅行の後すぐに帰省というスケジュールで長期間家を空けることになる。自分の家に数日間帰れないのは私にとってかなり不安なことだ。家が燃えてないか、虫が大量に発生してないか、泥棒が入ってないか、そんなことを考えてしまう。
旅の途中で不安にならないよう、家を隅から隅までピカピカにして、ベットカバーも洗濯して、冷蔵庫の食材も食べ切って、不安要素を全部解消してから家を出た。
夕方、仕事終わりの好きな人と東京駅で合流して新幹線に飛び乗った。ここ1.2年は出張で乗ることが多かったから久しぶりにワクワクした気持ちで新幹線に乗ることができて嬉しかった。新幹線はワクワクする乗り物であるはずだからね。
最初の目的地は名古屋。上品な串カツを食べた。
8.12
朝6時に起きてモーニングを食べに行った。ココアを頼んだら上にクリームがのっていて嬉しかった。
今日は今までずっと行きたくてたまらなかった白川郷に向かった。最初移動距離の長さにビビって行くか迷っていたけれど行ってよかったです。
壮大すぎてひたすらにデカい!カッコいい!しか言えなかった。もしまた行けるなら白川郷での暮らしを見てみたいな。囲炉裏でご飯を食べてみたいしお風呂がどうなっているのか気になるよ。
途中で寄った飛騨高山で食べた飛騨牛が意味わかんないスピードで溶けて面白かった。
8.13
長良川鉄道に乗って郡上八幡という駅に行った。2両しかなく、エアコンもきいていない電車だったけれど、山と田んぼと川の中を走る列車はとても気分が良かった。
駅に着いたとき「やばい!何もない!山しかない!」と心配になったがしばらく歩くと川沿いにカフェやご飯屋さんが出てきた。
ちなみに郡上八幡は私の大好きなバンドのボーカルの故郷でもあって聖地を巡ったりもした。郡上八幡まで来てこんなことしてるの私たちくらいだなと思うと可笑しかった。
エアコンの効いていない、ダンボールが通路に置いてあるような本屋さんに入り本を選びあった。この本は家の本棚で光り輝くはず。
川と山に囲まれた街、時間がゆっくり流れていって、こんなところで穏やかに暮らしたいな。
久しぶりの旅行、夏休みのお手本みたいだった。
8.14
昨日の夜に帰ってきた東京に再び戻り新潟に帰省。新幹線を降りると新潟駅が信じられないくらい変わっていて新潟ではないどこかに着いてしまったのかと思った。都会の風貌になっていたな〜ゴンチャも行列だったし。
小学校の頃から今でも関係が続いている友達2人と飲みに行った。私は中学受験をしたから小学校以来離れた場所で生活していたのにずっと連絡をくれている。東京で地震が起こった時は真っ先に安否を確認してくれたりする。
飲み屋さんでゲラゲラ笑った後、懐かしい道を並んで歩いていつもの分かれ道でバイバイをした。なんどもまたねをした場所なのに今日はまたねが悲しくてたまらなかった。
昔の同級生と会うと昔の思い出話が話題になることが多いらしいが、この2人とは昔の話じゃなくて今の話ができるのがすごく嬉しい。
自分の葬式に絶対に来て欲しい2人。
8.15
お昼に起きるとおばあちゃんが桃とスイカを切ってくれた。スイカに塩かけなよと何度も言われたけれど私は塩かけない派なんだよね。夏すぎる光景。
8.16
地元のお祭りに朝から参加した。生まれたばかりの頃からでているお祭り。流行病の時期は中止になったり去年は仕事があったりで数年ぶりに顔を出した。
久しぶりに会う近所の人たちに「全然変わってなくて安心するよ〜〜」と言われた。「私変わってないんだ」と自分に驚いた。嬉しいようで嬉しくない。
新潟にいない間、たくさんのことが私には起こったけれどそれは皆知らなくて、でも知られてない方がいいのかもしれない。
同じ町内の幼馴染や隣の町内の同級生が数人いてプチ同窓会になった。夜集まって小学校に行った。
大学に来てから、私は新潟にあんまり思い出なんてないと思っていたけれど全然違った。こんなにも大切な人たちがいたんだなと思った。
星が綺麗な夜だった。
8.17
珍しく数日間活動し続けていたせいで、体力が無くなりお昼まで眠り続けていた。
ママに起こされ、車を運転して大きなスーパーに行った。ママと行くスーパーはとても楽しくて好きだ。
ナスとズッキーニでご飯を作ってくれた。
美味しすぎて食べ終わった瞬間寝た。爆食気絶って幸せだよね。
8.18
起きたら朝の9時。12時間もぶっ続けで寝ていたらしい。体力がなさすぎて面白い。
お土産を選んで新幹線に乗った。帰省するとすぐに自分のお家に帰りたくなるが今回は帰るのが悲しくなった。
新幹線の中で、東京に住み続けるのが難しくなったら新潟に帰ってゆっくり生活するのもいいな〜とぽやぽや考えた。それでも東京にもたくさん大切があるからな〜とも思って、みんなどうやって住む場所を決断しているのだろう。東京も新潟ももっと近ければ良いのに。
わたしの夏休み【完】
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