今週の立川志らくさんの句が良かった件

 毎週プレバト見てるんですが、今週の立川志らくさんの句が凄く好きだったんです、って話です。
 これです――

「今日も空蝉を拾らふだけの朝か」

 いいですよね!

 空蝉(うつせみ)というのはセミの抜け殻のことで、夏の季語です。
 今日もまたセミの抜け殻を拾うだけの朝か、というそのままの意味で(詳細についてはTVerか何かで見てください)、ここに抜け殻のような虚しさがしみじみと残って、とても好きでした。
(句の掲載がダメだったらこのテキストは削除します)


それで、この句を見て思い出したのは、尾崎放哉の
「咳をしても一人」
という句です。
自由律の有名な句だと思います。

咳は冬の季語で、これもまた虚しさを表した句ですよね。
咳をしても一人でしかなく、寒く乾いた空気の中に咳の音がむなしく響いてるところを想像したら、なんとまあという感じで。

これと志らくさんの句に近しいものを感じて、なおのこと良いなと思いました。

以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございます