コイズミ

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笹井賞出せた

笹井賞出せた。思わず二度言う。出せて嬉しい。 出すまでは必死だったから考えてなかったけど、連作で50首作れたわけでそれは自信にしてもいいような気がする。 今年は年始に「結果は問わないから、出せる賞全部にまずは出すぞ」と目標を立てた。あたらしい歌集選考会に出したときにまだ100首を泳ぎ切る体力がないことや、連作の作り方などわかったことがいっぱいあった。他の人は知らないけど、多分実戦した方が生き残れるタイプなんだろう。なので技術の向上とか言ってないで出すしかなかった。 進捗と

    • 未来6月号

      「lemoncurd」 底がもう見えさうなころ宝石にいつとう近くなるジャムの瓶 何ひとつ遂げられずゐて傷みたるレモンで照らす真夜中のこと 実を絞り皮を削りしあと残る自はひとなら何にあたるか レモン、バター、砂糖、卵を火にかけてレモンカードで作る満月 真夜中に煮詰めるレモン ストレスは直火で形をなくすのが良く ねえおまへ何のちからで固まるの沸騰させぬやうに混ぜたり 粗熱が下がつてゆきぬゆつくりと吾の体温通り越しつつ ひとつづつ調理道具を片しをり考へごとも洗ひ流し

      • 未来五月号

        未来に入って2年1ヶ月、目標にしていたみらいプラザに送っていただきました。うれしい〜! 未来は結社の中に選歌欄があって、各選歌欄から毎月一人がこのみらいプラザに送られます。 未来五月号「しんしん」小泉キオ 退院の報せを受けて会いにゆく雪の予報のほんの手前で ぽっきりと折れたる股関節という白い景色は描けぬままの 四か月髪を切れずに白髪が伸びた話を話だけ聞く 帰るまで一歩も父は食卓のいつもの席を立たずいたこと 歩行器がしばらくなのか一生か聞けないままの家路はしずか

        • 哀れなるものたちを観てきた

          観る前からなんとなく「今年の年間1位かもしれない・・・」と言っていた哀れなるものたちを観てきました。めちゃくちゃ傑作だった!!!!のだが、なかなか読み解きと言語化が難しい作品だったので忘れないうちにまとめておきたいと思う。 あらすじ 予告編 監督について ヨルゴス・ランティモス監督は同じエマ・ストーンと組んだ「女王陛下のお気に入り」が一番有名だと思うけど、あれこそ作家性からすこしズレているように感じていて、わたしは「ロブスター」とか「聖なる鹿殺し」の方が好きです。 「

        笹井賞出せた

          #2023年映画ランキング

          ここ10年?くらい、映画好きとして年末に勝手にやってる恒例のやつです! ざっくり振り返り 本数あんま行かなかったなっていうのは置いとくとして、年末ギリギリまで順位が全然決まらなかったのはとても珍しいことだったりします。いつも大体6月くらいにダバダバ泣きながら劇場を飛び出して、「もう年末のランキングこれにする〜(濁点)」ってやつが出てくる。で、それはいい映画っていうより自分にハマる映画という意味で、あれこの映画もしかして自分のために作ってくれたんかな…?って錯覚させてくれるよ

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