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SDGsってなんか意味あるんですか?意味あるんです!

 皆さんSDGsはご存知ですか?最近はカラフルな17色のバッジをつけた方をよく見かけるようになったので、皆さんの会社でも何か取り組みをされているかもしれません。

 SDGsは2030年までに世界が達成すべき「持続可能な開発目標」のことで、2015年に国連で採択されました。目標は全部で17個あり、貧困やジェンダー、環境問題、街づくりなど多岐に渡ります。

 今回は、ジャパンSDGsアワードで受賞歴もある筆者が、いま企業に求められるSDGsに対する取り組みは何なのか、お伝えしていきたいと思います。

1.CSRと違い、自社のコアビジネスと結びついた社会貢献

 多くの会社では従前よりCSRに取り組んでこられたと思います。基金を立ち上げNPOに寄付したり、社員でゴミ拾いを行ったり。とても大切なことですが、これは事業と結びついた活動ではないのでSDGsとは違います。結局収益が傾いたら継続できない活動は社会への貢献度に限界がありますし、社会にインパクトを与えることは難しいです。

 そこで事業活動をしながら社会貢献する方法を必死で考えて欲しいのです。例えば金融なら、社会貢献事業なら融資の金利を下げるとか、寄付型の預金を取り扱うとか。

2.普通にビジネスしてるより収益性は下がりますよ、そりゃ。

 社会貢献分、収益は下がります。当然です。でも収益の代わりに得られるものがどれだけあるのか、冷静に分析すべきです。

 例えば、金利を下げた融資をしたとします。その分収益は下がります。しかし、融資先の企業の負担もその分下がりますし、うまく広報活動すれば宣伝効果も生まれます。短期的な収益に左右されたビジネスの選択は良くないと思います。

3.広報活動は積極的に

 良いことをしているのに、広報しない会社も多いと思います。これは本当にもったいない。私が思うに、SDGsの最大の目的の1つには、広報活動にあります。つまり、企業のイメージアップです。もちろん、17のゴールに向けた成果も重要なのですが、それを如何に広報活動に活かすかがポイントです。

 例えば金融なら、経済系の記者としかつながりがないと思いますが、SDGsなら社会部と仲良くなれる。ぜひ積極的に各種の施策を実施して、プレスリリースをバンバン出しましょう!社内外で活動が認知されれば、一層社内のコンセンサスも取りやすくなります。

 社会貢献活動をしながら事業収益も伸ばすのが理想ですが、現実的には難しいです。SDGs系のアワードも最近は増えてきましたが、受賞企業を見ても、やはり収益アップに貢献している内容は少ないです。そうなると、金額換算が難しいが、逆に如何様にでも換算できる広報価値に活路を見出すのが現実的です。

 ここで、よく指摘があるのが、「それって偽善じゃない?」というもの。私に言わせれば、偽かどうかなんて関係ありません。世の中のためになる事をすれば何でもいいと思うのです。

4.まずは社内有志によるクラブ活動もおすすめ

 大手の企業では社内にゴルフサークルなり、音楽クラブなりがあると思います。これと同じノリでSDGsサークルを作るのが、最もコストもかからず手軽にSDGsの活動をスタート出来ると思います。私も実際にサークルを立ち上げたことがありますが、結構年齢層も幅広く、集まります。それだけ、社会課題を解決したいと考えている人は多いのです。

 特に機動力を求める場合にはおすすめの戦略です。

5.どのゴールを目標に設定するか

各社の事業領域によるところが大きいですが、国内を対象にした場合、事業として考えやすいのは、

3.すべての人に健康と福祉を
14.海の豊かさを守ろう
15.森の豊かさも守ろう

あたりではないかと思います。私の感覚では、このあたりの分野の活動をしているNPOや団体は数も多く、企業とのコラボレーション実績も豊富なイメージです。企業とのコラボレーション実績の有無は、一緒に事業を進める上で非常に重要です。

 具体的には、事務局がしっかりしているか、コラボレーションに前向きか、金銭のやり取りのスキームが確立されているか、事業報告がしっかりされるか、など、幅広く関係してきます。これらを一から企業側が考えるのは大変なので、経験のあるNPOや団体と組むのが現実的でしょう。

さいごに

社会課題は身近に山積しています。これらを解決しようとする人がどんどん増えていく世の中にしていきたいですね。ぜひ皆さんの会社でもトライしてみてください。

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