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11/7-11振り返りと11/14-18展望

今週もお疲れ様でした。

【11/7-11振り返り】


<<米CPI>>
月初のFOMCで今後の政策はデータ次第といった見方が強まる→雇用統計はミックスな数値で判断し難い→CPIに大注目といった流れで迎えた訳ですが結果は、予想前回を総合コア共に明確に下振れましたね。

転換期待が改めて現実的になった事で、市場の反応は想定通りリスクオン一色。
特に木〜金でのドル円の下落が凄まじかった印象です。
(ドル売りは勿論だが、リスクオンの円安ではなく金利低下の円買いで反応していたことが大きい)


詳細データでの懸念点としてエネルギー関連の上昇と家賃関連の高止まりに注目しています。
家賃関連の高止まりは性質上致し方ないとして、原油価格等の今月の推移次第で次回12月発表分の結果も左右されそうです。

<<米株>>
言うまでもなくCPIの結果を受けての大幅上昇。
金曜に中国当局から規制一部緩和報道が改めて出たことも追い風になっているかもしれません。

3指数揃って包み足大陽線となり、ダウに続きS&P500もテクニカル的にはかなり強い形となってきました。

<<ドル円>>
こちらもCPIの結果を受けて強烈な陰線となりました。
値幅は驚異の900PIPS、歴史的な週足ですね。

円がリスクオン基調で売りではなく金利低下で円買いとなったことがやはり大きい印象です。
今年の強烈な上昇によるポジションの傾きが解消方向に走ると考えると納得できるところではあります。

目先もちろん下目線ですが現在レート(139付近)は値位置、各オシレーターなどからも一旦反発しても全くおかしくないと捉えています。

<<米指標状況>>
◆住宅関連-悪化
◆景況感-やや悪化
◆CPI-鈍化基調へ→今週CPIで明確鈍化
◆雇用-堅調(11月発表分失業率は上昇)

<<要点>>
○金利→⬇️長短ともにCPI発表後大幅下落、包み足
○米株→⬆️上昇、CPI明確低下で包み足大陽線
○原油→⬇️下落、中国規制緩和の有無に振らされる、他市場に比べ小動き
○ドル円→⬇️下落、ドル安円高が顕著で約900PIPS下落
○ドルはCPIが大きく売られ、円は大きく買われる(金曜引けにかけて円買いは落ち着く)

【11/14-18展望】


<<トレード目線>>
○USDJPY
長い期間ロング目線を続けてきましたが、来週はひとまず様子見で考えています。
下記少し長くなりますが様子見としている理由となります。

上昇要因
①日米間の絶対的な金利差
②本邦輸入企業のドル買い円売り

下落要因
①FED転換期待が高まりドル売り
②約二年間の上昇によるポジション傾きの解消
(円キャリートレード含む)

上記を天秤にかけ目先のトレードを考えると、

今週の急落は妥当であり大きな反発上昇は想定しづらい
→スイングでのロングは厳しく難易度が高い

上記の上昇要因は依然健在、
現在レート(139付近)は値位置や各オシレーターなどからも一旦反発しても全くおかしくない、
売り方向はスワップかなり厳しい
→ショートも合理的ではない

○ドルストレート
AUDUSD
0.655より上で押し目をくれれば追加ロング

↑先週の戦略通りCPI発表後に飛び乗りロングで乗れている状況です。
(エントリー時にユーロでなく豪ドルを選定)
3発の内1発は+165PIPSで部分利確、もう1発も週明け早々に部分利確予定。
全利確ターゲットは現状0.685-0.69を見ています。


○クロス円
目先はドル円下落基調、ドルスト上昇基調となっていますのでクロス円は様子見です。


○他通貨
直近の主要通貨の強弱感としては
豪ドル>ポンド≧ユーロ
で捉えています。

来週は英でCPIや財政(増税)計画発表もありポンドに大きな動きがあるかもしれません。

<<米PPIと小売売上高>>
来週は大注目といったイベントはなく、
CPI低下で注目度が増すPPI、小売売上高を中心に各指標やFEDメンバー発言をチェックしていく流れですね。

来週はとにかく今週の強い流れが継続するかが焦点と捉えています。
指標や発言などで直近リスクオン基調とは逆の流れになった時にしっかりその内容を精査し、直近の流れの押し目となるのかそれとも巻き戻しとなるのかの見定めが重要ですね。

その他下記にも注目です。
・水曜-英・加CPI
・木金-米住宅関連指標
・金曜-全国消費者物価指数

<<金利>>
今週は長短ともに下落となりました。

きっかけは勿論CPI、金曜日が債券市場休場だった為週明けの推移に注目が集まります。
一旦下落していくようであれば目安は短期4%長期3.5%を見ています。

CPIに関しては木曜日の数値で遂に明確な低下を示しましたので次は継続低下していくのかがポイントとなりそうです。
(FEDメンバーの発言から)
一回の数値で焦って転換方向に考えることはしたくない一方で
現環境でインフレ鈍化のインパクトは大きく今回のデータを軽く見ることもしたくありません。
引き続き下落具合に合わせて徐々にスタンスを変化させていけば良いと考えています。

利上げ幅鈍方針→インフレ鈍化基調となってきましたので現状、短期5%長期4.5%へ向かうシナリオは後退したと捉えています。
一方で当然利上げは継続していく訳で急落も考えづらく、ジリ安OR高値圏もみ合いをメインシナリオで考えています。
短期4-4.5%、長期3.5-4%をイメージしています。

<<米株>>
上昇継続をメインシナリオで考えています。
S&P500で4,100付近まで到達すると関係者からの牽制発言の可能性が高まるイメージをしています。

上記パターンの場合は牽制で下げた後に上昇再開できるかが見どころですね。

長期では早くともインフレ継続低下→米金利ターミナルレート到達までは反発上昇を挟みながら下値を探っていく流れがいまだメインシナリオです。
ただ今回のCPIでインフレ継続低下の前段階が整った形ですので、徐々に長期で上昇地合いになっていくイメージも膨らませていきます。

<<原油>>
終始中国規制緩和の有無に振らされた週となりました。
他市場に比べるとCPIの影響が比較的小さく週間で小幅低下となりましたね。

チャート的にはWTIで77-93$(中値の85$を中心に)の上限で跳ね返されたかたち。
金曜には改めて中国当局から規制一部緩和方針が出て上昇基調で引けていますので引き続き93$を目指していく流れになるのか注目しています。


今回CPIでは全体の低下に反してエネルギー関連は上昇となりました。
そして来週以降93$を超え上昇していく様ですと12月発表分の上昇圧力になります。
より一層注目度が増してきていますし、原油価格の推移が全体の流れを占うこととなりそうです。


<<要点>>
○ドルは下目線→ただここからは反発上昇も強くなり得るので十分警戒
○米株は上目線→CPI鈍化で転換の兆し、FEDからの牽制で流れ変わらない限りは続伸か
〇注目イベントは米PPI、小売売上高

それでは皆様良い週末を。

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