【FX】物価指標低下でドル急落、大きな流れとなるか→材料難な中での値動きに注目

みなさま今週もお疲れ様でした。

【7/10-14まとめ】


<<米CPI>>
とにかく今週は米物価鈍化による金利上昇ドル安が全てですね。
やはり直近の金利上昇および利上げ織込みが進んでいたこともあり見込み通り久々に大きく動きました。
金曜日にミシガン大景況感指数の上ブレもあり各市場巻き戻しの動きがありましたがドルの上昇はやや限定的でした。

もう一つの注目点として、ドル円及び円ですね。
145円を天井に先週木曜日から下落が始まり、木曜まで6日続落後に金曜138円にサポートされた形でやや反発。
上述のドル安に加えて溜まった円売りポジションの解消と今月日銀会合での政策変更思惑と捉えています。


<<米指標状況>>
◆住宅関連-悪化からやや持ち直し
◆景況感関連-悪化傾向
◆物価関連-減速傾向
・CPI:下ブレ
・PPI:下ブレ
・期待インフレ:やや上ブレ
◆雇用関連-堅調もやや陰り
・新規失業保険:下ブレ


<<要点>>
○金利⬇️下落:CPI鈍化思惑からの結果下ブレで月-木下落、金曜には米指標の影響もありやや強めの反発上昇

○米株⬆️上昇:物価指標の軟化で堅調推移、金曜は停滞も下がらず

○原油⬆️上昇:リスクオン基調に連られ堅調推移も金曜は節目の77$から大陰線、3週続騰

○ドル円⬇️下落:先週末からの下落が止まらず6日連続陰線を記録も金曜にやや強めの反発、2週続落

○ドル⬇️下落:節目の101付近をブチ抜く大陰線、金曜の反発も限定的
○円➡️横ばい:月-水で買われ、木金で売られて全体では中立

【来週に向けて】

<<小売売上高>>
来週は完全に狭間の週といったところで、強いて言えば小売売上高に注目しています。
(今週はCPI等の物価指標で再来週は各国中銀ウィーク)
材料難な中、再来週24日からの各国中銀ウィークに向けてどのように動いていくか注視していく週となりそうです。

小売売上高の予想値は前回値から上昇となっており予想値を下回らなければドルの反発上昇に一役買うのではないかと捉えています。

あとは直近日銀の政策変更思惑がありますので、金曜日の全国CPIはしっかりチェックして円の動向を探る必要もありそうですね。


下記その他押さえておきたいイベントです。
・月曜-エンパイア指数
・火曜-RBA議事要旨、加CPI
・水曜-豪第2Q CPI、英CPI
・木曜-フィリー指数


<<金利>>
○今週
CPI鈍化思惑からの結果下ブレで月-木下落、金曜には米指標の影響もありにやや強めの反発上昇となりました。

週足を見てみると短期は金曜の上昇が強かった為下ヒゲが目立ちますが、長期は下ヒゲ短めの包足となっております。
またCPIを受け利上げ織り込みは7月の25bp上げで打ち止めが大勢となりました。

○来週
目先は短期4.85%長期4%での攻防に注目しています。

来週は材料難な中、今週全般の流れを引き継ぎ軟調推移目線です。


<<米株>>
○今週
物価指標の軟化で3指数とも堅調推移、金曜は伸び悩むも下落とはなりませんでした。

ナスダックが15200の節目を上抜けましたが、ダウとS&P500は真上が節目となっています。

長期では史上最高値を目指していく中でインフレ再燃、企業業績悪化、リセッションなどの懸念材料をこなしていく必要があり道のりは険しいと捉えています。

○来週
材料難な中ナスダック以外はレジスタンスがありますので大きな上昇は難しいと考えています。
かといって急落も考えづらく横ばいorじり安がメインシナリオです。


<<原油>>
○今週
リスクオン基調に連られ堅調推移も金曜は節目の77$から大陰線となりました。
週足は3週続騰となり更に上昇が続くとなると物価下落の弊害となる可能性もあるので注視していきましょう。

○来週
節目の77$や各ボックスの下限水準に注目しています。
大きな個別要因があるわけではありませんので上昇の継続にはリスクオン基調が続くかどうかが左右しそうです。


<<為替>>
USDJPY
○今週
上述してますので細かくは触れませんが、週明けから先週の流れが止まらず怒涛の下落となりました。

トレードとしてはロングが捕まる→買い下がり終了→CPI前に遅れて損切りとなりました。
そこまで悪くない雇用統計が下落のきっかけだったこともあり、円安バイアスが強く想定撤退ラインから遅れての損切りとなってしまいました。
猛省して次に進みます。

○来週
◇様子見
•大きな損切りの後
•円安ポジションの解消は済んだのか不明瞭
•日銀政策変更の思惑やリーク記事など
上記要因により円の動きが読みづらいため来週は原則様子見で考えています。

上昇要因
①日米間の絶対的な金利差
②本邦輸入企業のドル買い円売り
③インフレ再上昇(コア高止まり)懸念
④日経買いのヘッジ需要→NEW
下落要因
①FED転換期待が高まりドル売り
②約二年間の上昇によるポジション傾きの解消
(円キャリートレード含む)
③日銀が引き締めスタート(YCC上限幅拡大)


EURUSD
○今週
比較的堅調だったユーロと大幅安のドルで大陽線となりました。
DXYでも101付近を大陰線で下抜けドル安機運がたかまっています。

○来週
◇押し目買い目線
1.105-1.11付近までの押しがあれば1.14付近までの上昇狙いで買っていきたいと思います。
損切りは1.1付近。


○他通貨
今週の主要通貨の強弱感としてはユーロ≧豪ドル≧ポンドとなりました。
今週は各通貨そこまで大きな差はありませんでした。

来週は豪CPIと英CPIがありますので豪ドルとポンドに注目ですね。


<<要点>>
○ドル(DXY)下目線:今週のファンダ+テクニカルを大きく捉え、良くて横ばい基本は下目線
○米株上目線:堅調目線だがダウとS &P500はまだ節目を上抜けしていないので調整も視野に
〇注目イベントは火曜の小売売上高


それでは皆様良い週末を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?