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日本建築史を知りたい

私は美術史専攻なのだが、学芸員資格のための講義で日本建築史をほんの少し齧ってから、それに興味を抱くようになった。だがほどなく卒論の執筆が始まり、それどころではなくなってしまった。そして卒論を提出した今、やっと少しずつ本を読んでいる。新しい分野のことを知るってとても楽しい。

まず読んだのが坂牛卓の『教養としての建築入門』。とっつき易く、とても読みやすかった。読みやすすぎてすぐ読了してしまい、少々物足りなさも感じた。

そこで次に書店で見つけたのが、隈研吾の『日本の建築』だ。今読んでいる最中の本。これを読む前から薄々感じていたけれど、私は美術史は西洋の方が興味が湧くのに対して、建築史は日本のものの方が知りたいと思う。本書を読んでそれをより実感した。とても面白くて、読み進めたいけれどその分早く読み終えたくないという気持ちも湧いてくる。終えることなくこの面白さに浸かっていたいと思うことが、小説でも映画でもあるけど、この新書でも同じことを思う。

今は、この本を読みつつ次は何がいいかなと考えている。もう少し新書で様子を見るか、より専門的なものに手を出してみるか。図書館を放浪してみるつもり。日本建築史の全体をより詳しく知りたい気持ちも、寺社仏閣や美術館建築といった特定のジャンルを掘り下げたい気持ちもある。

もし、日本建築史に造形の深い方がこの記事を読んでいて、おすすめがあればご教示していたただけると嬉しいです。

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