憧れの半跏思惟像に会いに行く
「奈良・中宮寺の国宝展」が宮城県美術館にて開催中です
中宮寺といえば半跏思惟像!
一番美しい仏像だと思っています
憧れの存在
東日本大地震から10年を迎える復興祈念として開催された展示会
この弥勒菩薩半跏思惟像は東北初公開だそうです
よくぞいらしてくださいました!
来てくれてありがとう!
この秋は時間もできて、楽しいこと多くてなんだかすごい
この展示もご褒美じゃないかと思っちゃう
憧れの存在がすぐそこにいる!というドキドキを携え向かうと意外と空いている館内
他に「天寿国曼荼羅繍帳」も面白かったな
原型は分からないようだけど、不思議な柄だった
日本最古の刺繍遺品として知られる「天寿国曼荼羅繍帳(てんじゅこくまんだらしゅうちょう)」は、推古天皇30年(622)、聖徳太子の妃である橘大郎女が、太子薨去ののち、宮中の采女に命じて、太子が往生なされている天寿国のありさまを刺繍せしめられたものです。
もとは繍帳二帳よりなり、そこには百個の亀甲が刺繍され、亀の甲には一個に四字ずつ、都合四百文字で繍帳造顕の由来が示されていました。幸いその銘文の全文が『上宮聖徳法王帝説』という本に書き留められており、それによりますと、絵を描いたのは東漢末賢、高麗加世○、漢奴加己利、これを監督したのは椋部秦久麻でした。年を経るにつれて曼荼羅は破損し、現存するものは往時のほんの一部にすぎませんが、紫羅の上に、白・赤・黄・青・緑・紫・樺色などのより糸 をもって伏縫の刺繍が施された繍帳は、鮮麗な色彩を残しております。七世紀中頃の染色技術、服装、仏教信仰などを知るうえで貴重な遺品といえましょう。
「聖徳太子二歳像」も 二歳にしてあの表情
とても赤ちゃん言葉では話しかけられません
平伏すしかできません
そして、最後の展示室
おられました
どーんと
はっ!と声に出た
物凄く近い
その上、人が少ない
例えば大好きなアイドルの握手会に行って、そんな状態だったらどうします?
そんな緊張と嬉しさがが一気に押し寄せました
↑まさにこの記事の写真の通り
とにかく美しかった
生きているかと思うほど生々しい
体の線の柔らかさと優しい表情から女性的なイメージがあったけど、
実際に見ると体もがっしりしていてお顔も男性的でした
あ、男性だ、と思ったのが1番の驚き
そして…照明の当たり具合だと思うのですが
ちょっとお疲れのように見えました…笑
最近忙しかったのか長旅のせいかな…
できた当時は彩色され、装飾品がたくさんつけられていたそうです
体は肌色に、赤と緑の衣
金の王冠に腕輪など
本当に生きているように見えただろうな
見放題、向き合い放題だったので、美術的な興味と、歴史的な興味と、人として感じる畏怖の念とが入り混じって飽和状態でした
美術館に美術品を見に行ったというよりは
なんだかすごい方に会ってきちゃった
という感じがしています
会場を出ると物販コーナーに流れて行くのですが、みんな真剣に商品を見ていたのが印象的
数十万円の大きめのフィギュアも欲しい!買おうか?うーん?みたいな顔をしている人が続出で、しばらくその様子を観察してしまいました
やはり皆さん、感動が大きかったんだなと
私が見てた限りでは、全員何かしら購入していた
そんな展覧会は初めて見たな
そして私も図録とポストカードを
ただのファン…
この感動を手元に置いておきたいと思ったよ
会期が1月までなので
たぶんまた会いに行くような気がします
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