8/15 陰占から使命・役割を捉える「歴史において何を遺す役目をもって生まれたのか?」
「解釈を拒絶して、動じないものだけが美しい」
…とは、『無常ということ』における小林秀雄の一文です。
これは、『古事記伝』を書いた本居宣長の抱いた一番強い思想なのだそうです。
歴史考証をするときには、ただただ事実を積み上げる、
解釈などでぐらぐらとさせることなく、揺るぎない事実のみが美しい。
この文章の意味するところは、
人間が生きている間はその行いや思想の評価や影響は定まらないものだけれど、
その人物が死してその行いや思想が覆されることがなくなり、
遺された成果や作品の影響や評価が確定することをもって人間の命の意味が確定し、
歴史における人間の存在が揺らぐことがなくなる、
…それをもって「美しい」といっている文章なのだそうです。
さて、突然このような文章を引用したのは、
この文章が、算命学における陰占のことをうまく言い表しているな、と思ったからです。
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