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2/15 命式を総合的・網羅的に捉える見方⑪ 陰占のエネルギーの流れと集中(1)

昨日は、男系・女系の捉え方とその影響について書きました。

これについて少し補足すると、
自然体でいれば宿命どおりの人生を生きていれば、
命式のとおりの性質を持つようになるといえるのですが、

親の離婚や、家業の事情などにより、宿命のとおりにならないケースもあり、
よって、 実占においては、必ず、本人にヒアリングする必要があります。

例えば、親が離婚して、母親に育てられた男性というのは、命式がどうであれ、女系的になる傾向にありますし、
家業の跡取りとして、女の子が父親の影響下で育った場合には、命式がどうであれその女性は男系的になる傾向にあるといえます。

よって、「命式だけではわからない」ということを念頭に、
必要に応じて、どういう環境で育ったか、どういう経験をして育ってきたかの確認は重要で、

実占にあたっては、
生年月日だけいえることは、あくまで「実現度30%くらいの可能性」の話である、
...と認識して、宿命と環境の一致を確認することを徹底せねばなりません。

なお、男系・女系ということでいえば、
天皇家の継承に当たり男系でなければならないのは、
天皇家という、「祭祀を司る役目(=陽的・精神的・思想的な役目)を果たすことができるのは、
過去から継承されてきた「精神」を担うことができる、男系の影響を受けた人物であるためです。

実際の皇統継承にあたっては、それぞれの継承者の命式により、
男系の影響が強いとか、女系の影響が強いとか、
そういうちぐはぐが全くなかったわけではないかもしれませんが、

「陽的なもの=精神的・思想的・無形のものを継承していく」ことが天皇家の役目なので、
その大義のもと、外形的に男系を死守することが必要なのです。

目の前の資質や才能、あるいは性質をみて、
「愛子天皇待望論」などといわれたりするのですが、
過去から未来に向けて続く、男系継承の長い歴史における「只今現在」において、
「異なったことをする」ことの重大さ、そしてその反作用のほうを重く捉え、差し控えることが望まれます。

このあたりは、兄宮よりも弟宮が先に結婚したことの弊害が既にある(兄宮に皇位継承者が生まれなかったこと)をみれば、その意味が分かるだろうと思います。

その意味で、万世一系の天皇家の継承を維持継続するならば、
男系継承を崩すようなことは、心情的なものは別にして「あってはならないこと」であるといえます。

さて、前置きがなくなりましたが、本日は陰占の⑩からです。
項目を挙げます。

(1)陰占の判断 → 自覚できない世界、客観的な人生の傾向を捉える

①天中殺(6天中殺、宿命天中殺)
②天中殺の方向(人生がどういう方向に向かうか?集団の中の自分の持ち場)
③五行のバランス(6文字で捉える五行のバランス、普通か極端か?)
④天干の特色(自覚できない精神の傾向、葛藤があるかどうか?)
⑤地支の特色(自覚できない行為・行動の傾向、用心深いか大胆か?)
⑥五行の変化要素(干合・位相法変化により加わるものは何か)
⑦日干と月支の関係(自分が立っているその足元はどうなっているか?)
⑧日干と地支3つとの関係(人生の各フェーズの傾向を捉える)
⑨六親法(知らず知らずに自分の人生を導く存在との関係)
⑩エネルギーの流れと集中(命式の中で五行がどう流れるのか?集中はあるのか?)
⑪守護神(人生が安定しているかどうか、何があると人生が安定するか?)

(2)陽占の判断 → 自覚できる世界、主観的な人生の傾向を捉える

①本人の本質(中心星)
②運形
③本能の流れと集中
④才能(社会参加の武器になるものは何か?)
⑤適職(社会参加の分野と方法を捉える)
⑥夢と現実の整合性(人生に矛盾・葛藤があるかどうか)
⑦現実の推移(現実に他人との関わる世界における展開のパターン)
⑧精神の推移(精神的に、つまり想念・心の中の世界における展開のパターン)
⑨人間関係(集団の中に身を置いたときの人間関係の型)
⑩両親との関係(貴幼法)※未修範囲、近いうちにやります
⑪最強の星とその活用
⑫人生全体の推移(三分法)

本日は、
⑩エネルギーの流れと集中(命式の中で五行がどう流れるのか?集中はあるのか?)
…から説明いたします。

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