実践 成年後見 111号が届き、やっと読了。
さて今回は、大阪公立大学の鵜浦直子氏が書かれた
本人情報シートの活用状況と現場での課題-権利擁護と意思決定支援の観点から-について印象に残ったこと、感じたことを記録しておきたい。
1.はじめに
→鑑定にかかっている事案に私自身は出会ったことがなく、診断書の情報から類型の決定に繋がっていることが多いと感じている。
それだけ重要な役割を占めている診断書作成。
また、その診断書作成の補助的役割を担う本人情報シートの役割もまた重要と考える。
2.権利擁護と意思決定支援
3.権利擁護と意思決定支援から本人情報シートをとらえる
→成年後見制度の利用=制度の使い方によっては、本人を擁護することもあれば、本人の権利を奪ってしまうこともある制度である。との理解は必要。その認識の上で、「本人の保護を図る部分」「本人の自己決定や主体性を尊重する部分」のバランスを考えることが本当に大切であるとともにその線引きはとても難しい。
4.本人情報シートの今後の課題
→”社会モデルの考え方に基づいて評価する”については、ソーシャルワーカーとして力を発揮しなければならない部分であると強く感じた。
そのためにも、記載内容が「いろんなことができずに困った人」「支援側の都合による課題が提起されている状況」を列挙するようなものであってはならないと感じ、私自身も反省する点があった。