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カフェ開業に向けた「地域おこし協力隊」の使い方

今月もまたギリギリでのマガジン更新となってしまいました。
書き始めたのは2月28日の18時50分です。
果たして今日中に更新できるのか。

今回はタイトルにもあるとおり、地域おこし協力隊について書いていこうと思います。

地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期は概ね1年以上、3年未満です。
 令和3年度で約6,000名の隊員が全国で活動していますが、この隊員数を令和8年度までに10,000人に増やすという目標を掲げており、この目標に向け、地域おこし協力隊等の強化を行うこととしています。
 具体的な活動内容や条件、待遇は、募集自治体により様々ですが、総務省では、地域おこし協力隊員の活動に要する経費として、隊員1人あたり480万円を上限として、財政措置を行っています。任期中は、自治体・サポートデスク等による日々の相談、隊員向けの各種研修等様々なサポートを受けることができます。任期後は、起業希望者向けの補助制度もあります。

総務省|地域力の創造・地方の再生

札幌のゲストハウス兼カフェで働きながら、インディーズ焙煎士として個人でコーヒーの販売やイベント出店をしていましたが、2019年に上川町へ移住して、地域おこし協力隊として活動していました。
そしてその協力隊の補助金などを使って実店舗であるKINUBARI COFFEE ROASTERSをオープンしました。

補助金の使い方とか、実店舗の開業費用などについては今回は書かずに、もう少し後の記事で書こうと思ってます。

きっかけは層雲峡の紅葉イベントへの出店

2018年の秋に、層雲峡ホステルという山の宿を営んでいる志水陽平から声をかけてもらって、この年から層雲峡で始まった「紅葉谷奇跡のイルミネート」というイベントにキヌバリコーヒーとして出店させていただきました。

この時に陽平くんからカミカワークプロジェクトという上川町の地方創生系のプロジェクトで、「カミカワークプロデューサー」という肩書きの地域おこし協力隊の募集をしていることを教えてもらいました。

長場雄さんのイラストを使ったイケてる募集パンフ

上川町で初めての地域おこし協力隊募集となったカミカワークプロジェクトは、某大手広告代理店が手掛けていたこともあり、行政っぽくないアーバンなデザインで打ち出していました。

当時の自分は北海道のローカル領域に首を突っ込み始めて2年目くらいで、地域で泥臭く活動している人たちへの憧れがあったり、自分も田舎出身だからローカルのことならわかる気になっていて、変に頭でっかちになっていたので「あぁこれはきっと見せ方が上手なだけで中身のないハリボテのプロジェクトなんだろうなぁ」と思いながらこのパンフレットをパラパラとめくっていたのを覚えています。

とはいえ、こんな魅せ方をする上川町にはきっと、話のわかる役場の職員がいるんだろうなとも思いました。
そして内容を見ても、他の自治体の協力隊募集のような役場の臨時職員的な業務や、既存の公共施設の職員みたいな募集ではなく、まだない仕事を一緒に作ったり、自分がやりたいことを通して町に貢献していくというものだったので、なんか面白そうかも?と興味が湧いてきたのです。

カミカワークプロジェクトでは当時4つのプロデューサーを募集していました。(現在はクリエイティブプロデューサーとアカデミックプロデューサーも加わって6部門ある)

アウトドアプロデューサー

クラフトプロデューサー

コミュニティプロデューサー

フードプロデューサー

2014年から札幌を拠点にEarth Friends Campというアウトドアイベントを企画する任意団体をやっていて、当時は8名のコアメンバーで活動していました。
そのうち、自分と妻のいっくさんを含む4人でこのカミカワークプロデューサーに応募しようということになり、いずれコーヒー屋として実店舗を開業したいなと思っていたこともあったので、「じゃあ俺はフードプロデューサーで応募するわ!」と軽いノリで宣言しました。
すると、いっくさんが「じゃあ私はクラフトプロデューサーにしようかな」と言い出したのでびっくり。
残りの二人もそれぞれアウトドアとコミュニティで応募することに。

層雲峡のイルミネートのイベントは3日間の出店で、全て夕方からの出店だったので、上川町に滞在している間に市街地も見に行って、暮らしの様子を確認しました。
スーパーもコンビニも郵便局も銀行も病院もあるし、保育所が1つ、幼稚園は2つもある。
そしてそれらが駅前エリアにぎゅっとまとまってあるので、人口が少ない割にはそこまで田舎感がなくて驚きました。

「これなら全然住めるね」とスーパー農村地域で生まれ育ったいっくさんも安心していました。

EFCとキヌバリコーヒーを上川町で事業化する

応募の時に事業計画的なものの提出が必須でした。
応募を決めたのが確か10月中旬くらいで、応募の締め切りが10月末だったので、大急ぎで上川町のことを調べまくって、総合戦略を読み込んで、自分がやってきたこと、できること、やりたいことの棚卸しをして、上川町のビジョンに沿うような形で上川町で実現したいことを書いた資料を作りました。

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