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好きなのに……!

好きなキャラクターの秘密が暴かれると、ちょっとだけ熱が冷めてしまうのは、なぜなのでしょう。

ここ二週間くらい、ドハマりしているアニメがあって、毎晩寝る前にiPadで観るのが日課になりつつあります。
ストーリーも面白いし、推しのキャラクターもできたし、もはや箱推しというくらい、とにかくタイプな作品なのだけれど、話が進むにつれて、ハマり始めたころに比べると、少し盛り上がり切れなくなっている自分がいます。

(念のため書いておくと、これは作品をディスっているわけではなくて、私の気持ちの問題です。ほんと、好きなのにこんな気持ちになってしまって、申し訳なさ過ぎて、作品名は伏せさせていただきまする……。)

私は、いわゆるミステリアスなキャラとか、ちょっと闇を抱えているキャラを好きになりがちで、そのキャラの「わからなさ」に惹かれているのだと思う。
わからないから、知りたいと思うし、ちょい出しされると、「えっ、えっ、どういうこと……! なんで……!」みたいな感じで、しっかり作品を楽しんでいる。

それなのに、秘密や過去を知って、だんだん彼らのミステリアス度が落ち着いてくると、ちょっとだけ、熱が冷めてしまうのだ。
「ふーむ」と、妙に達観した自分がひょいと顔を出す瞬間があるのですよ。で、「あ、今、自分冷めた?」と気づくのです。

まぁ、瞬間的には冷めていても、全体で見れば作品やキャラクターへの愛は健在で、毎日三十五度を超えるような猛暑日だったのが、三十度を超える真夏日になったくらいの違いです(伝われ~)。
作品やキャラクターへの愛を持っていることに変わりはないのであります。

ただ、熱が下がった自分に気づいたとき、どこに持っていきようもない、漠然とした気持ち、やるせなさを感じるのが厄介です。
作品もキャラクターも愛しているのに。
彼らの過去がわかって満足している自分もいるのに。
それなのに、彼らの「わからなさ」が減っていくことに対して、抵抗を通り過ぎて無になる自分が嫌になる。
私は、こんなに彼らのことが好きなのに!!!

作品が続くという、ファンとして超絶幸せな環境にいる。
そして、作品が続く以上、どんなにミステリアスなキャラクターであっても、少しずつ、その過去や秘密が描かれる。
それは、視聴者として楽しみな部分でもある。
全部、頭ではわかっているのになぁ。
なんでこうなっちゃうのかなぁと、自分が解せぬのです。

今のところ、対処法はなくて、とにかく、冷めた自分を恨めしく思いながら、耐えています。
作品とキャラキターが好きであればあるほど、冷めてしまった自分への嫌悪感は大きくて。
でも、好きだから、観るのをやめよう、とはならなくて。
彼らの秘密を知る恐怖という、作品的には的外れなスリルを感じながら、画面を凝視しています。

ではでは、今宵も続きを観なければ寝られないので、この辺でお暇させていただきます。
みなさん、よい夢を。
おやすみなさい。

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