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愛のカタチ

私たち夫婦はずっと二人です。                        休みの日もどこに行くにもいつも一緒。                    平日も仕事が終わると旦那はまっすぐ家に帰ってきて、一緒にご飯食べて、散歩して、テレビ見て…。                         旦那はコロナに関係なく、あまり仕事の後に職場の人とかと飲みに行ったりしない人で、私を連れていける飲み会のときは私を同伴していくことはあります。たぶん私の友達を増やす目的もあるのかも。                 

もちろん、たまに意見が合わなくて衝突することもあるし、どちらかがテンション低くて静かなときも多々ありますが、それでもお互いにそれを許し、許容していると思っています。

そして、うちの旦那は昔からサプライズが上手です。                    誕生日や記念日。                                     あるときは、お昼にお弁当袋の中に駅のロッカーのカギとメッセージ。    読んでみるとロッカー番号。                            仕事の後に行ってみるとその中に欲しかった腕時計が。               ときには、朝起きたらテーブルに大きな紙に「こたつの中を見よ」。     見てみたら、「化粧台の引き出しの二段目を見よ」。                見てみたら、「クローゼットの三段目を見よ」。                    見てみたら、週末にウインドウショッピングをしたときに私がかわいいと言ったブルゾンが。                           

一番のサプライズは結婚式。                         式はしないけど、ウエディング写真だけは撮りたいと言って、二人で写真館に衣装や日程を決めに行き、せっかくだからと私の誕生日に設定してくれて、私はすっかり写真だけだと思っていたのに、当日。                  ウエディングドレスを着て、撮影前に指輪の写真も撮りたいとのことで結婚指輪を写真館のスタッフの方に預け、「ご主人は先に用意が終わったので撮影する部屋にいらっしゃいます。」とスタッフの方に言われ、私もスタッフの方と撮影する部屋へ。                               「入る瞬間も撮影なので、笑って入ってくださいね。」          笑顔を作って中に入ると、10人弱の知った顔の先に旦那が笑って立ってて。しかもその中にはあまり連絡も取っていなかった私の妹と甥っ子が。    まずは「は??」ってなって、妹と目が合った瞬間、妹が泣き出して、私は生まれて初めて腰を抜かしました。(笑)                       「何?なんで?」                                    そんなことを言っていたような気がします。                        隣でスタッフの方が、「驚かせてすみません。実は旦那様がこの結婚式のために仕事の合間に何度も打ち合わせに来てくれて、共通のお友達や妹様に声をかけて、準備をしていました。人前式です。」                     せっかく綺麗にしてもらったのに、涙が止まらず、立ち上がることもできず、参列してくれた仲間に「人間て本当にビックリしたらこうなるんだねぇ」と言われました。                                 まだ小学生と幼稚園だった甥っ子たちが花束をくれて、妹も泣きながら「おめでとう」と言ってくれました。                           会費もなければ、ご祝儀もなく、ただただ見届けに来てくれた人たち。    こんな素敵な結婚式はないと今でも思っています。              

逆に私はサプライズとかすごく下手なので、旦那にそんな気分を味わわせてあげることができず、申し訳ないと思うのですが、旦那は「俺が好きでやってるだけだから、比べなくていいよ。」と言ってくれます。

そうして二人で10年以上のときを過ごしましたが、私はときどき思っていました。                                   私は旦那をとても尊敬しているし、たくさん助けられて、支えられて生きているけど、子供もいないのに専業主婦で、自己中でわがままで基本ネガティブな私でいいのかと。                               

先日、二人で晩酌していたとき、酔った勢いで「私にはあなたが尊敬できるところも、助けてるところも何もない。何が良くて一緒にいるの?」   的なことを聞いてしまいました。                          記念日などにはメッセージカードなどで「ありがとう」「愛してます」という言葉をくれているのにそんなことを聞き出した私に呆れたかと思いました。                                        その時は何も言わずにちょっと困った顔をしていました。                  私も「あ~、まためんどくさいこと言っちゃったな~。」と思いながら、  「いいや、ごめんね。」と言って先に布団に入りました。

今日、郵便受けに宛名もなく、封筒に入った手紙が入っていました。      「あれ?なんか近所から苦情とか?」と思って開けたら、旦那からの手紙でした。                                       「言葉にして言うべきかもしれないし、伝えてきたつもりだったけど、こんな自分だから伝わってないのかもしれないし、たまにはこうして書き綴るのもいいかと思いました。」と。                        きちんと素直に好きになった理由、結婚したいと思った理由、最後には「あなたはそのままでいてください。」との丁寧な手紙でした。             

きちんと折には言葉で伝えてくれてるのに、なぜか時々不安になったり、わからなくなったりする「愛してる」の原点を素直に書いてくれました。        単純に「どうして私が良かったんだろう。」という、「え?今更?」的な疑問にきちんと答えをくれました。                           基本、ネガティブな私はこれからまたちょっとわからなくなったら、この手紙を読み返して確認しようと思います。                           

今日はそんなことがとてもありがたく、幸せに感じた一日でした。                      

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