【金継ぎ】台湾の急須、取っ手を直しました。
割れを繕う。銀仕上げ。
ご依頼品。
取っ手が根本からごっそりと外れ、さらに3つに割れていたものを直しました。
まず麦漆で接着し、錆漆で和紙を貼って補強、黒漆を塗り重ね、銀消粉を蒔いて仕上げました。
小さな急須ですが、安心と安全のため、和紙でしっかりと補強。
揃いの茶器があるとのことでしたので、悪目立ちせず、馴染むように銀仕上げでお直ししました。
そのまま取っ手を接着しただけだと、のちの使用に不安があるし、取っ手が飾りのようになってしまうので、しっかりと補強をして、使っていただけるようにしています。
取っ手の割れのお直しは、よくお問い合わせがあるものですが、基本的にはただ接着するよりも、補強することをおすすめしております。
漆で直すことは特別弱いものではありませんが、取っ手のように負担のかかる部分は、使う時の安心のため、補強したほうが心にも、器にも健康的だと思っています。