ライブでのカメラ撮影を考える(本体編)
初めに
ここでいう「カメラ撮影を考える」とは、ライブでの撮影という行為自体の是非を問うものではなく、撮影可能なライブにおいて綺麗な写真を上手く撮るにはどういうカメラが向いているだろうか…?🤔と素人なりに考えている事を整理しながら書き綴っていくものです。
ライブでの撮影を含め、新しい趣味としてカメラを始めてみようかなという方へ少しでも参考になればと思い書いています。
私自身もカメラを始めてから日が浅く、独学で進めているため間違いも多々あるかとは思いますが、その際はご指摘いただけますと嬉しいです。
◆カメラ本体選び
まず初めにこちら。結論から先に言うと…
がベターかなと思っています。
その結論に至るまでを上記の点をふまえ、いくつか書いていきます。
①写真を撮る目的は?
カメラがないことには当然被写体を撮影することができません。そこでどんなカメラを買うか考えるわけですが、目的が明確であるとカメラ選びが楽になります。ですので目的から選ぶのも一つの手です。
私も今となっては被写体や撮影状況によりカメラに向き不向きがあることがうっすらと分かるようになってきましたが、始めた当初はそんな事は当然分かりませんでした。
ここでは私の失敗談を元に説明していきたいと思います。
まず私がカメラを始めた目的の一つとして「音楽のライブで綺麗な写真を撮ってみたい」というものがあります。
昔は音楽ライブといえば専属のカメラマンさんを除き撮影・録画は厳禁で、撮影していようものならつまみ出されるのがお決まりでした。
しかし最近はSNSの隆盛という事情もあり、アーティストによっては写真撮影や動画撮影を許可している場合もあります。
撮影されたものが個々人のSNSにアップされることにより広告費をかけずに宣伝になるわけですね。
そのためライブでの撮影が可能なグループ関連のSNS、特にX(旧Twitter)にはカメコさんが撮った上手な写真が流れてくることが多いです。
その写真を見て「このグループのライブはこんな雰囲気なんだな」とか「このメンバーはこういう表情やパフォーマンスをするんだな」という本来は現場に足を運ばないと見えてこないものの片鱗をSNS上で垣間見ることができるわけです。
それだけでも十分楽しめますし、曲が好みでなおかつ良い雰囲気のライブなら見に行ってみたいと思うのも必然の流れでしょう。
さて、私がよくライブを観に行くアイドルさんでPIGGS(ピグス)というグループがあるのですが、そちらのグループでは静止画のみ撮影可能となっています。
このPIGGSさんのライブで写真を撮ってみたいと思い、ドが付くほどの初心者であった私はとりあえずでカメラを用意しました。
選んだカメラはNikon(ニコン)のS6900です。
いわゆる普及型のコンデジというやつです。
自宅に転がって全く使っていなかったこの2014年発売という一昔も二昔も前のコンデジを持ち出すことにしました。
結果としては…散々なものでピンぼけ、ブレブレの写真が量産されました…😇
MC中など被写体の動きが少ないとかろうじて見られるものが撮れるという感じです。いわゆる撮れ高はほぼありませんでした。
私が下手くそなことも大いにありますが、このように普及型のコンデジは基本的に「持ち出しやすく、誰がどこで撮ってもそれなりに写り値段が安い(コストがかかっていない)」ような代物なので、センサーが小さくレンズも暗いといった要因(後述)もあり、
というカメラにとってかなり厳しい条件であるライブ撮影には不向きかなと思います。
逆に言うと普通のコンデジではライブで良い条件が揃わない限り綺麗に撮るのは難しい、ということです。
もちろん街中でのちょっとしたスナップ写真の撮影であったり、記録用としてメモ代わりに使うのであれば十分です。
ではどうすれば良いのでしょうか?
そこでセンサーサイズの大きいレンズ交換式の一眼レフ/ミラーレス一眼の登場です。
②センサーサイズを考える
さて、上記のセンサーサイズとは?という話ですが、デジタルカメラには光を取り込むためのセンサーが本体に付いています。
そのセンサーもカメラによって色々なサイズのものが付いています。そこからカメラを選ぶのも一つの手です。
小さいものから順に並べると大体こんな感じです。
センサーサイズが大きいほど光の情報を多く取り込めます。
この光の情報を元に色やその濃淡、明暗などを画像に変換しているので、単純にセンサーサイズが大きければ細部まで綺麗な写真を撮りやすいです。
分かりやすく言うと、光を水に例えればセンサーサイズはバケツのサイズみたいなものです。小さいバケツだとどう頑張ってもある程度の量の水しか入らないですよね。
ライブハウスのような暗い室内であれば少しでも光を取り込めた方が有利なので、APS-Cかフルサイズぐらいが良いのかなと思います。
4/3でももちろん撮れますが少し写真にノイズが出やすく思います。
え?中判カメラは?となるかと思いますが、広く普及しているセンサーサイズのカメラではないですし、全体的に大きく重くもなるのでライブには不向きと考え、ここでは割愛します。
まとめると、センサーサイズが大きくなるほど光を取り込める量が増えるのでISO感度という設定を低く保ちやすい(=ノイズが出にくい)ので、綺麗な写真を撮るという点では有利です。
ですが比例して本体とレンズが大きく重くなりやすいです。一箇所に腰を据えて撮りたい人は大丈夫かと思いますが、動き回ったり踊りつつ撮りたい人には軽めのAPS-Cの方が良いのかもしれません(自分はこっち派です)。
ただ、今はAIでのノイズ処理が進んできていますので、センサーサイズが小さくても今後はリカバリーできる可能性があります。
あと地味に効いてくるのが、APS-Cの本体やレンズの方がフルサイズと比較してかなり安いという点です。
お金はあまりかけたくないけれどそれなりに写真は撮りたいという方にはAPS-Cが向いているかもしれません😂
③画素数は?
次は画素数です。
カメラといったら画素数!画素数こそ正義・・・!
という前振りはさておき、画素数は正直個人の好みや考え方にもよります。色々調べてみると、高画素の機種にはメリットデメリットがあることが分かりました。
具体的に挙げると、
こんなところでしょうか。あとはブレが目立ちやすいとかそういったこともあるようです。
発売された年代が近く、画素数が低い機種に関してはこの反対と考えて良いかなと思います。
どっちも一長一短ですね。
なお、昔の機種で画素数が600万画素とか1000万画素の物がありますが、「じゃあこれでいいじゃん!センサーサイズもそこそこ大きいし安いし画素数低いなら暗くても有利なのでは・・・?」と思うかもしれませんが、昔の機種はAFが弱かったり、そもそもセンサーの設計が古いので満足いく写真が撮れない可能性があります。
そういった意味でも選べるのであれば新しいに越したことはないというのがカメラ界では定説のようです。
また、昨今ではセンサーの進化も著しいので、高画素機でも普通に撮る分には問題なく撮れたりします。
個人的に自由に動き回れないライブ撮影に関してはトリミングしても画素数が残り、ある程度綺麗なままで撮れるのは大きなメリットかなと思いますので概ね2000万画素〜あれば必要十分ではないでしょうか。
1600万画素ぐらいでもいいかもしれません。
ちなみに下の画像は上がAPS-Cの2400万画素をトリミングして1700万画素、下がコンデジの1000万画素をトリミングして700万画素にしたものです。
センサーサイズが違いますし、ライブハウスと野外ということで直接的な比較はできないと思いますが、700万画素ぐらい残っていればスマホ上ではまあ見れる写真になるかなというところではあります。
④一眼レフorミラーレス
次はカメラの種類です。
今のデジタルカメラには一眼レフとミラーレスという大きく分けて二つの種別があります。
上記のセンサーサイズを持ったデジタルカメラは基本的にはこのどちらかとなります。
違いはというと、簡単に言うとミラーが付いているか付いていないかです。
一眼レフは主にミラーに反射した像をファインダーを越しに確認しながら撮影するのに対し、ミラーレスは直接モニターを確認しながら撮っている方が多いように感じます。
もちろん機能としては一眼レフでもモニターを見ながら撮影もできますし、その逆も然りです。
ただ機種によってはレフ機ではAFが遅くなったり、ミラーレス機ではファインダーが見づらかったりラグが出たりとデメリットもあるようです。
昔の機種ですが自分はどちらも持っているので感じた両方のメリットデメリットをお伝えすると、
こんなところでしょうか。
カメラの主流はミラーレス機になっていく世の中ではありますが、レフ機も良いところがたくさんありますので最終的にはメリットデメリットを考えた上でフィーリングで選んでしまっても良いと思います。
長く使いたいなら今後の保証の関係もあるので新しめのミラーレスの方がおすすめなのではないでしょうか。
⑤メーカーはどれがいいの?
最後はこちら。
カメラメーカーって色んな所があるけどどこのメーカーがおすすめなの?という疑問があるかと思います。
以前X(旧Twitter)でアンケートを取った結果がこちらです(ご協力くださった方、ありがとうございます)。
私は主にNikon、サブでSONYなのですがフォロワーさんは大体このような感じみたいです。
そもそも票数という母数が少ないアンケートではありますが、SONY+フルサイズ機の組み合わせが多そうです。
実際に私が行っているライブ現場においても他の方のカメラを拝見した感じ、ほぼこのアンケート通りかなという感じです。
SONYさんはミラーレスメインなのですが、フルサイズでも小型軽量でAFが強いという特徴があるのでライブ向きと言えるかもしれませんね。
なお、メーカーが異なると基本的にはマウントといってレンズの取り付け部分の形状が違ってくるので何か一台カメラ本体を買えば全メーカーの全てのレンズを使い回せる訳ではありません。
使い回せると良いんですけどね…🥹
あとはメーカーによって撮れる写真の雰囲気が微妙に違ったりするので色んなカメラをレンタルや量販店で触ってみて好みのメーカーさんを見つけるのも楽しいと思います。
そのままボディ沼という沼に…🧟♂️
そしてカメラの本体が決まったら次はいよいよレンズですね!
…ということで今回の記事はここまでです。
カメラという趣味を始めてからアクティブになった気がしている私ですが、良い趣味が見つかったなと思っています。
まだまだ失敗ショットも多いですし、力技でなんとか見れる写真を作っている現状ではありますが今後も撮影を続けていきたいですね💪
そのうちレンズ編も書いていきたいと思いますのでよろしければご覧になってください。
それでは!
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